昨日の記事

昨日まで、生きる活力と関係の深い「自己効力感」についてお伝えしてきました。
今日からは、「自己効力感」と同様に、人間の自信と関係の深い「自己有用感」についてお伝えして行こうと思います。
心理学を学んだ方から学ばせていただきました。

すーさんの本
『はじめて子どもを産むママの
赤ちゃんのトリセツ
令和の子育て
昭和・平成の子育てを断捨離』
もよろしくお願いします(^o^)

ママが変われば子どもが変わる
子どもが変われば未来が変わる

自己有用感とは、読んで字のごとく、自分は役に立っているという感覚のことです。
この自己有用感はここまで記事にしてきた自己効力感と決定的に違うことがあります。
それは絶対に人と関わることが必要という点です。
自己有用感は誰かの役に立っている、誰かに喜んでもらえたということを、認識することで生まれます。
自分ではない他者から感謝されたり必要とされたりする経験が必要なので、自分1人では決して生まれて来ない自信なのです。
人間は社会という集団を作り、助け合うことでここまで進化してきた動物です。
猿に近かった大昔であれば、役に立たない存在は集団から外されて、命の危機に瀕する可能性すらあるので、人間にとって人から必要とされる、役に立つ存在であるということはとても重要なことなのです。
ですから、自己有用感が低い状態、つまり自分は役に立たないと感じると、それは社会に居場所がない、周囲に受け入れられてないという感覚に繋がり、人は不安になります。
逆に自己有用感が高い状態、つまり自分は役に立っていると感じると、社会に居場所がある、周囲に受け入れられているという感覚に繋がり、安心して生きることができるのです。
また、自己有用感は「自分にも人の役に立つことができる」という、一種の自己効力感という側面もあるため、人のやる気にも影響が出ます。
自分は何の役にも立てないと思っていたら何も行動する気にならないのも分かります。
自己有用感は人が安心して、前向きに社会で活動するのに、とても大切な自信と言えるのです。

この自己有用感は自己効力感に比べると、心理学の世界では割と最近になって注目されるようになった概念だそうです。

―つづく―