日野の山中には大岩があるだけですが、下鴨神社には復元された方丈庵があります。
早速バスに乗って下鴨神社に向かいます。疲れ果てた足でバスで移動できるありがたみを感じながら。
方丈庵は、『方丈記』の中に詳細な説明があり、それに基づくとこの写真のようになるそうです。
現在河合神社から移設中とのことで、神社から少し離れたところにあるので遠巻きに撮ってみました。
広さは3m四方の小屋で、隠者の庵のイメージに合った佇まいを成しています。
鴨長明の『方丈記』は無常観を全面に出しています。大邸宅を建てたところで大地震や大火災に遭えば瞬時になくなります。
そうした考えから最低限の広さ、機能にした方丈庵は生まれました。今でいうミニマリストの思想に近いかもしれません。
日本の中世に広がった無常観を家屋で表したものとして、方丈庵は興味深いものだといえます。
さて方丈庵を後にして、近くにある花の御所跡を見に行きましたが、見つけることができませんでした。
GoogleマップやWebサイトをチェックしましたが、それらしい場所は示されるものの、実際にはマンションが建っています。
せっかく来たので見つけ出そうと思いましたが、夏の暑さと足の疲れの前には勝てず、今回は断念し、京都駅に戻るとしました。
その代わり途中、吉田神社に寄りました。ここは『徒然草』の著者吉田兼好縁の神社と言われています。
京都駅に着いたのは11時頃。あとはひたすら在来線で乗り継いで東京に帰るだけです。
体力的にはしんどかったですが、終わってみれば、非日常の世界を体験して、楽しかった思いが勝っていました。
