問題の本性。 | 零細企業の闘魂日記

【黒石市長が会見 写真の入賞取り消し撤回 改めて市長賞贈る】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161019/k10010735321000.html
『青森県黒石市の夏祭りをテーマにした写真コンテストで、いじめを苦に自殺したと見られる女子中学生を写した作品が入賞を取り消された問題で、主催者側が記者会見し、黒石市の高樋憲市長は賞の取り消しを撤回したうえで、改めて「黒石市長賞」を贈ると発表しました。』
 
『父親「いじめさえなければ」』
 
『撮影者の男性「ご遺族の名前で受賞を」』
 
この件についてはたくさんのコメントが出ており、その意見に改めて付け加えることはない。ただ、本当に被写体の女子中学生が明るく生き生きとした表情であり、この瞬間ばかりは、日常のいじめに反して幸せだったのだろうなぁと思う。
 
市長の「弁解」を映像で見たが、小心者の人間が醜悪な言い逃れをするときはこういう態度やしゃべり方になるという典型であった。しかし、あまりこの市長の批判をしたくないのは、贈られる賞が「黒石市長賞」だからに尽きる。
 
「一度、受賞を辞退したので、私の名前で受けるわけにはいきませんが、ご遺族が受賞を承諾するのであれば、ご遺族の名前で受賞してもらうのが望ましいと思います」という撮影者の言葉には救いを感じる。
 
 
【日本人、それってオカシイよ 「過労死」を生む日本企業の“常識”】
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1610/18/news019_4.html
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1610/18/news019_5.html
『エコノミストの指摘を見れば、過労死をなくすには、日本の非効率な労働を見直す必要があるということなのだ。』
 
『これから分かることは、過労死対策として日本は強制的に労働時間を減らすしかないのではないか。そして生産性を上げるようにする。』
 
『今後、過労死という悲劇を繰り返さないためにも、日本は本気で企業の生産性をいかに向上させるのかについて議論を行う必要がありそうだ。
 
一時期は雇用維持のために「ワークシェアリング」という言葉が盛んに用いられた。
思うに、喫緊に過労を解消するには、議論はともかく、人員を充足させることではないか?
  

「日本人の働き方は非効率で生産性が悪い」ということをいくら数字を持ち出されても、現状を解決するための糧にはならない。強制的に労働時間を減らすというだけなのも問題の解決にはならない。
 
同じ人数で強制的に労働時間を減らせば今日明日、突然、生産性が向上するなら何の世話もいらない。

 
まずは人員を充足させて(余計、生産性は落ちるだろうが)、過労死をなくし、しかるのち生産性を向上させる議論を行うのが良いのではないか?

もし、それができない組織であれば、根本的に存在意義が問われる。