センモンカはテキトーに語りき。 | 零細企業の闘魂日記

【アイドル刺傷に学ぶストーカー対策 防犯の専門家に聞いた】
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/182081
『「警察は頼りにならない」――。』
 
『アイドル活動をしていた冨田真由さん(20)が岩埼友宏容疑者(27)に襲われた事件でこう憤慨した人もいるだろう。』
 
『冨田さんは警視庁武蔵野署に相談していたが、凶行から逃れられなかった。』 
 
『「日本防犯診断士協会」理事長の中山天氏によると、ストーカー被害者は警察に相談することで自分を窮地に追い込んでしまうという。』
 
『「警察に事情を聴いてもらうと、女性は“守ってもらっている”と錯覚し、つい油断してしまう。だけど、警察は忙しいので身辺警護をしてくれません。むしろ弁護士をうまく使ったほうがいい。冨田さんは犯人からプレゼントされた腕時計を郵便で返したそうですが、これは相手の憎悪をかき立てる行為。弁護士を交えた3者で会い、弁護士から事情を説明して返してもらったほうが安全です」』
 
『警察に相談する際も弁護士を同伴させる。弁護士の口から細かい注文を出せば、警察は真剣に対応してくれるそうだ。』
(中略)
『あらゆる手段で身を守らなければならない。』
 
末文の『あらゆる手段で身を守らなければならない。』には同感だが、弁護士が如何にも頼りがいがあるかのような解説には疑問がある。
 
特に、『弁護士同伴なら警察も真剣対応』というのは、部分的に事実であるにせよ、それ自体が大問題ではないか一般人では放置し、弁護士が言えば真剣に対応するという姿勢がおかしい。
 
さらにヘンなのは、これを語る「日本防犯診断士協会」理事長の中山天氏である。


中山天氏はかつて『ストーカー被害 当事者の話し合いはこれだけ危ない(日刊ゲンダイ2012年10月1日)』という記事のなかで、〈被害者が警察に相談していなかったこと〉に対して以下のように述べている。
http://matome.naver.jp/odai/2134933532591313001?&page=12
http://matome.naver.jp/odai/2134933532591313001?&page=13  
「当事者だけで話し合うのはまったく意味がありません。暴走男は他人の意見など聞こうとせず、むしろ逆恨みする。まずは警察に相談し、ストーカー本人に警告してもらうべき。ただし警察に呼ばれた直後のストーカーは“あの女性を殺して俺も死ぬ”と逆上することが多いので、女性はしばらく身を隠すこと。今回の事件のように注意した人が狙われることもあるので、関係者は催涙スプレーなどを持ち歩いてください。警察を交えずにストーカーに警告するなら、1人で間に入らない。上司や同僚などを入れて7、8人で話し合うことです。“みんなで監視しているぞ”という無言の意思表示にストーカーはたじろぎます」。
(同志社女子大学職員刺殺事件について)
 
まずは警察に相談することを勧めているではないか。
そしてここでは『弁護士』は一言も登場しない。
事件の本質は同根であるにも関わらず、そのときどきで言説を変えている。
だから、この類いのセンモンカは信用ならないのである。