林檎乃麗的パソコン入門 | それでも僕等は

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 1.パソコンの定義

一般的に“パソコン”と呼ばれている機械は、
正確には「パーソナルコンピュータ」の略で、
「個人的な電子計算機」のことです。
すなわち、個人所有のコンピュータのことなので、
会社やお店で使っているコンピュータは含みません。
家族など複数の所有者を持つパソコンも、
正確な意味ではパソコンの範疇には含まれません。


 2.パソコンの種類

パソコンの種類は外見から幾つかに分けることが出来ます。
大別して持ち歩きが出来るものと、
一定の場所に固定して使うものとに分けられます。
持ち歩きが出来るパソコンは一般的に「ノートパソコン」と呼ばれています。
固定して使う据え置き形のものは、
その形態から「タワー型」、「デスクトップ型」、「スリム型」などに大別されます。
ノートパソコンは持ち歩くためにバッテリーを搭載しているのに対し、
据え置き型は家庭用電源から電力を供給します。


 3.もう一つのパソコンの種類

パソコンを大別するのに外見で分類する方法のほかに、
OSで分ける方法もあります。
OSとは「オペレーションシステム」の略で、
パソコンを動かすためのソフトといったものです。
OSにはマイクロソフト社が提供する「Windows」や、
アップルコンピュータ社が提供する「Macintosh」などがあります。
そのほか「Linux」等も有名です。


 4.OSの種類

オペレーションシステムには幾つかの種類がありますが、
その代表がWindowsとMacintoshです。
「Macintosh」は略して「Mac」と呼ばれています。
「Mac」は一部で「MacDonald」が造ったコンピュータのことであるといわれていますが、
それは正直云って間違いです。
「Mac」は「Macintosh」の略です。
「Windows」はマイクロソフト社のビル・ゲイツが窓の外を見て造ったOSで、
一部ではアップルコンピュータ社の窓の中をのぞいて造ったともいわれています。


 5.パソコンの購入・選択編

パソコンの購入に際しては、
OSの種類やパソコンの形態などによって選定機種が変わります。
まずは使用方法について、
外に持ち出して使うのか固定して使うのかで分かれます。
固定して使う場合にもスペースによって変わってきます。
またパソコンにはモニターと本体が一緒になっているものと、
分かれているものがありますので、
スペースや予算などと相談してください。


 6.パソコンの購入・設置場所編その1

据え置き型のパソコンを購入する場合に設置場所やスペースの広さによって、
選定機種が変わってきます。
場所が少ない場合にはスリム型やモニター一体型がおすすめです。
スペースに余裕がある場合はセパレート型やタワー型が良いでしょう。
また据え置き型には本体やモニター以外に、
キーボードやマウスといった付属機器もあるので、
それらの設置場所も確保しなくてはなりません。
マウスは移動させて使うので、
置き場所だけのスペースでは後で大変なことになります。
マウスを動かすスペースも確保しましょう。


 7.パソコンの購入・設置場所編その2

据え置き型のパソコンの設置場所については更に電源や、
インターネットのための電話回線や光ファイバーケーブルとの接続もあるので、
出来れば壁際がよいでしょう。
モニターに太陽の光が当たると見づらいので、方角も大切です。
設置場所には電源、電話回線、更にテレビチューナー付きはテレビケーブルの位置、
更に風水なども参考に設置場所を決めてください。


 8.パソコンの選び方

パソコンの外見上やOSの選択が決まったら、
次は購入するパソコンの能力を決めます。
パソコンの個別の能力を「スペック」と云います。
パソコン購入には以下のスペックを検討する必要があります。

 CPU
 ハードディスク
 メモリー
 マザーボード
 グラフィックボード
 インターフェイス
 CDドライブ
 モニター


 9.CPUとは

CPUとは“Central Processing Unit”の頭文字を取ったもので、
「中央演算装置」のことです。
パソコンの処理能力を決める部分で、非常に重要です。
パソコンで使われているCPUは、
インテル社とAMD社などが有名です。
マザーボード上に一つのチップとしてついています。
演算は足し算や引き算だけでなく、
かけ算や割り算、時には微分積分までこなします。


 10.CPUの能力

CPUの能力は1回の命令で処理出来る能力の量や、
1秒間で実行出来る命令の数などで表します。
1回の命令で処理出来る能力の量は「ビット」という単位で表し、
8ビットや16ビット、32ビットなどがあります。
1秒間で実行出来る命令の数をクロック数と云い、「Hz」という単位で表します。
このクロック数の大きいCPUほど能力が高いと云えます。
また最近では二つのCPUを繋げたデュアルCPUも登場しています。


 11.ハードディスクとは

ハードディスクとはパソコンの中に入っているデータをしまうための装置で、
その名の通り、とても固いです。
ハードディスクに格納しているデータをメモリーに読み込み、
そこからCPUにデータを送るのが主な流れで、
ハードディスクの容量が大きいほど、
たくさんのソフトやデータを書き込めます。


 12.メモリーとは

メモリーとはデータをCPUに送るために一時的に貯めておくところで、
ここの容量も大きいほど、
一度にたくさんの作業が出来るようになります。
広義では外部記憶装置もメモリーと云うため、
CPUに直接データを送ることの出来るメモリーをメインメモリーとも云います。
パソコンのスペックの中でも重要なことから、
かつて歌手の松崎しげるは「愛のメモリー」という歌まで唄っていました。


 13.メモリーの種類

メモリーの中には読み書きが出来る“RAM”と、
読み込みしかできない“ROM”があります。
“RAM”は“Random Access Memory”の略で、
“ROM”は“Read Only Memory”の略です。
“RAM”の中でも、
“SRAM”と“DRAM”があり、
“SRAM”は“Static Random Access Memory”の略で、
順序回路を用いてデータを記憶する方式。
“DRAM”“Dynamic Random Access Memory”の略で、
キャパシタに電荷を蓄えることによりデータを記憶する方式。
・・・とウィキペディアに書いてありました(^_^;)


 14.マザーボードとは

マザーボードとはCPUなどがくっついている基盤のことで、
「お母さんの板」のことです。
そのほか、メモリーやグラフィックボードも、
ここのソケットに基盤を差し込む形で接続し、
ハードディスクやCDドライブなども、
IDEコネクタを通じて取り付けられます。
つまり全てのパソコンのパーツはマザーボードを通じて作用し合っています。
正しく“母なる板”なのです。


 15.マザーボードの性能

マザーボードは基盤やパーツを取り付けるメインの基盤に過ぎず、
マザーボード自体がパソコンの動作に影響を与えるものではありません。
しかしパソコンに取り付ける部品は全てマザーボードを解するので、
高性能の部品を取り付けるためには、
それに対応したマザーボードを選ぶ必要があるわけです。
そのため、CPUソケット、メモリースロット、
IDEコネクタ、AGPスロット、PCIスロットなどが、
その部品に対応している必要があるわけです。
またチップセットの性能もマザーボードの性能を左右します。
しかしこれらはパソコンを自作する場合を除き、
特別考えなくてもいいでしょう。
他のパーツのスペックを決めれば、
それに対応したマザーボードをメーカーの方で用意してくれている筈だからです。


 16.グラフィックボードとは

グラフィックボードとは画像を表示するための機能をまとめた基盤のことで、
ビデオカードやVGAなどとも云います。
“VGA”は“Video Graphics Array”の略です。
マザーボード上のチップセットにも画像処理をする機能があり、
特にグラフィックボードを使用しなくても、
パソコンに繋いだモニターに画像を表示させることは可能です。
しかしそれは最低限の表示機能でしかなく、
高性能な画像、特に3Dを使う場合などは高性能のグラフィックボードが欲しいものです。
パソコンでゲームなどをしようとする場合は、
特にグラフィックボードの性能が重要となります。


 17.グラフィックボードの性能

グラフィックボードには画像を処理するチップであるGPUやメモリーなどがあります。
GPUとは“Graphics Processing Unit”の略で、
画像処理を担当するチップです。
GPUの主力メーカーは「nVidia」と「ATi」の2社があり、
「nVidia」は「GeForce」シリーズを作っています。
グラフィックボードのメモリーは画像処理専用に使われるもので、
その分マザーボードのメモリーの負担が減るため、
パソコンのパフォーマンスを上げることが出来ます。
またマザーボードとの接続方法も「AGP」と「PCI」という、
二つの種類があるので増設する場合、
マザーボードが対応しているか確認する必要があります。


 18.インターフェイスとは

パソコンと周辺機器を繋ぐコネクターのことをインターフェイスといいます。
周辺機器の代表はプリンターで、
多くのパソコンユーザーが年賀状のためだけにプリンターを接続しています。
そのほかにも外部記憶装置として、
MOドライブやDVDドライブなどがあり、
またスキャナーなどの取り込み装置もインターフェイスで繋ぐことになります。
パソコンがより便利で機能的になるためには、
外部機器との接続が大切ですが、
パソコンと外部機器のインターフェイスが合っていることが大切です。
これが合わないとパソコンと外部機器は接続出来ません。


 19.インターフェイスの種類

パソコンと外部機器とを接続するインターフェイスには、
パラレルバスとシリアルバスとがあります。
パラレルバスはパラレル接続するもので、
複数の信号を同時に送ることが出来るものをいいます。
シリアルバスとはシリアル接続するもので、
データを順番に送るものをいいます。
パラレル接続にはSCSI、IDE、PCIなどがあり、
シリアル接続にはUSB、IEEE1394、PCI-Expressなどがあります。
また接続ピンにはオスとメスがあり、
接続ピンで出っ張っているものはオス、
凹んでいるものはメスといいます。
とても分かりやすいですね・・・。


 20.SCSIとは

パラレル接続の代表にはSCSIがあり、
かつて外部機器の接続はSCSIがメインででした。
“SCSI”とは“Small Computer System Interface”の略で、
外部機器を直列に繋いでパソコンに認識させるものです。
SCSIには0から7までのIDが割り当てられます。
逆に云えば一度に8つの機器を接続することが出来るといえます。
個々の機器を直列に繋ぐため、信号を折り返さなければならず、
最終接続機器には信号折り返しのための“ターミネーター”を接続する必要があります。
「ターミネーター」を接続すると、
信号が“I well be back!”と云って戻ってきます。
SCSIはOSではなく、
BIOSでコントロールするため、
パソコンの立ち上がりに時間がかかるのが難点でした。


 21.USBとは

シリアル接続の代表にはUSBがあり、
現在では外部機器との接続のメインになっています。
“USB”とは“Universal Serial Bus”の略で、
外部機器を並列に繋いでパソコンに認識させることが出来ます。
またパソコンのUSBコネクタが足りなくなっても、
USBハブを使うことによって本体を含めて一度に128台を認識出来ます。
つまり外部機器を最大で127台接続可能となります。
かつてのUSB1.1は転送速度に問題があり、
その代替えとしてIEEE1394が登場したが、
USB2.0の登場で外部機器の接続の中心はUSBとなってきました。
最近ではマウスやキーボードもUSB接続のものが出てきています。
USBの特徴はインターフェイスから電源も供給出来るという点にあります。


 22.CDドライブとは

CDドライブはほとんどのパソコンに標準装備されているドライブで、
フロッピーディスクに代わり、
パソコンの主力ドライブになりつつあります。
CDはレコードに変わる音楽などを提供するメディアとして誕生し、
パソコン用にはCD-ROMといって、
一度記録すると書き換えが出来ないメディアが登場し、
各種ソフトの提供などに使用されています。
また記録メディアとして、
一度だけ書き込むことの出来るCD-Rが誕生し、
これは書き換えが出来ないことから偽造防止にも役立つとして、
公文書の記録などにも使われています。
現在はCDの生産が盛んになり、
それに伴って価格も低下したために大量に供給されています。


 23.CDメディアの種類

CDメディアの種類は書き換え不可能はCD-ROMのほか、
一度だけ書き込めるCD-Rがあります。
しかしこれは書き込みに失敗すると消せないので、
書き込む前によく確認することが必要です。
更にCD-RWという1000回以上の書き換えが可能という、
記録メディアが登場しました。
CD-Rなどの記録容量は640MBで、
一部には700MB対応のものもあります。
更にパソコン用のCD-Rには「記録用」と「音楽用」があり、
「音楽用」には著作権料に当たる、
「私的録音補償金」が含まれているため、多少価格が高くなっています。


 24.DVDドライブの台頭

CDドライブがパソコンの中で主力の位置を占めてきましたが、
最近になってDVDドライブが台頭してきました。
DVDはDigital Versatile Discの略で、
CDと同じ大きさでありながら、
記録容量は4.7GBと約7倍の大きさがあります。
登場当時はオプションとして外付けドライブを購入する必要がありましたが、
最近では標準装備されているパソコンも増えてきましたので、
DVDが手軽に使えるようになってきました。
DVDもはじめはテレビ録画用のビデオレコーダーとして誕生しましたが、
その記録容量の大きさからパソコン用のためのDVDも登場し、
録画用には「for Video」、データ保存用には「for Data」と書かれています。
録画用の「for Video」 はCPRMに対応しています。
CPRMは「Content Protection for Recordable Media」の略で、
DVDの登場に対して作られた著作権保護技術のことです。
このCPRMはデジタル放送などを1度だけ録画出来るようにする技術で、
そのコピーを取ることは出来ません。
不正コピーを防ぐ技術で、
また「for Video」と書かれているDVDには「私的録画補償金」が、
販売価格に含まれています。


 25.DVDメディアの種類

DVDメディアには大きく分けて一度だけ記録が出来る追記型2種類と、
何度も書き換えの出来るメディア3種類あります。
追記型は一度書き込んだものは消せませんが、
容量のある限りには追加して書き込むことが出来ます。
追記型にはDVD-RとDVD+Rがあります。
CD-Rは一度だけしか書き込めませんが、
DVD-Rは容量のある限り何度でも書き込めるところが違います。
記録方式などの違いから、
DVD+RW、DVD-RW、DVD-RAMなどがあります。
DVD-RAMにはカートリッジに入ったものと入っていないもの、
カートリッジに入って片面のものと両面のものなどがあり、
またカートリッジから取り出せるか否かなどで幾つかのタイプが設定されています。


 26.モニターとは

モニターとは内容を表示する画面のことであり、
デスクトップ型では本体とは別になっていますが、
ノートパソコンでは一体型となっています。
またテレビと同じように最近ではブラウン管を使用したものから、
液晶モニターが主流になりつつあります。
モニターがないとパソコンがどういう仕事をしているのか分からないので、
パソコンの中でも最も重要な周辺機器ともいえます。


 27.パソコン選択のまとめ

パソコンを実際に購入する時のポイントは、
パソコンの大きさや能力などを十分に吟味する必要があります。
そのためには、「林檎乃麗的パソコン入門」の内容を真に受けず、
お店の人や詳しい人に相談するのがよいでしょう。



※ASAHIネットの電子会議(電子フォーラム)/serori・network「真夜中のパロディ」に

発表してきたものを、文体一致と誤字脱字を修正し、原文のまま収載しました。

2006.06.04.~2006.12.24.