手術までの1か月近く・・・
病名が確定しないまま
手術の前日に入院しました

病棟では・・・
手術当日の流れや・・・
術後の入浴の手続きなど
諸々の説明を受けて病室へ
手術後数日は個室での管理になるとのことでした
病室に落ち着くと・・・
麻酔科の先生があいさつに来て
麻酔の方法などを説明してくれたり・・・
手術室担当の看護師さんが・・・
手術台のマットの高さを決めるために
身体との隙間を計りにきたりしました
長時間の手術になると・・・
この測定をしておかないと・・・
床ずれのような状態になることがあるのでとのこと

夕方には・・・
剃毛をしておへその掃除も済ませました
浣腸もして・・・トイレで苦しんだけど
それが前日だったのか・・・
当日だったのか・・・記憶があいまいです
私の場合は飲む下剤ではなく浣腸でした
手術は翌日の8時30分開始予定
この夜は・・・それでも熟睡しました(笑)

翌日・・・
朝には手術のはずが
緊急の帝王切開が入ったとのことで
手術室からの呼び出しがあるまで待機になりました
生殺し状態(笑)
結局呼ばれたのは12時過ぎでした

ストレチャーで運ばれるとばかり思っていたら
点滴棒を持っての徒歩移動でした

手術の経験が全くなかったので・・・
いろいろと初めてのことばかりでしたねぇ

術前検査の結果がそろったところで
やっと主治医の先生が決まって面談になりました

主治医は若い女医さんでした
この先生はとってもお世話になり
その後・・・先生の転勤で
どんどん主治医が変わっていくのですが
一番印象に残る主治医でした

面談の中で・・・
卵巣の腫瘍は取って検査してみないと
良性が悪性かの確定ができない
これは・・・今まで何度もされた話ですね

卵巣癌の場合は・・・
おなかの中にある状態で
子宮のように細胞の一部を採取して検査をするのは
癌だった場合・・・
癌細胞をおなかの中に
ちらしてしまう危険があるので
取り出しての検査になるので開腹がさけられない

なので・・・
手術はとりあえず・・おへその下の下腹部を切り
卵巣と子宮を取り出して迅速細胞診をする
その結果で悪性だった場合は
さらにみぞおちあたりまで切り
大網(たいもう)切除
リンパ節郭清(かくせい)をします

ちなみに・・・私の場合は
悪性でなくても
開腹する際に閉経していることもあり
筋腫のある子宮と腫瘍のない片方の卵巣も
一緒に取ってしまおうということになっていました
年齢的にも将来の癌になる可能性もあるとのことで

手術中の迅速検査の結果は
待っている家族には・・・途中で告知はしません
手術を迅速に進めたほうがいいので・・・とのこと
良性だった場合はあとは処理をして終了なので
2~3時間で終了します
悪性だった場合は手術に時間がかかるので
6~7時間になります

なので・・・
2~3時間で手術室から帰ってこなければ
悪性だったということですね
待合室で待っていた家族は・・・
2時間ぐらいで出てきてと
願いながら待っていたことと思います
申し訳なかったなぁと思うばかりです
私は眠っていたので・・・時間の経過はわからず
手術室を出て・・・
「今何時?」と確認をして
悪性だったんだと認識しました

どうも・・・手術は避けられないらしいことは決定
術前検査なるものを受けよとのことで
高血圧もあるので・・心臓のエコーだとか
さらに詳しい血液検査などを受けました

のちに回想すると
多分・・・かかわったすべてのお医者様は
画像を診て悪性だとわかっていたのだと思います
もしかして・・
告知する立場になりたくないのかも
なんて思ったりします(笑)
私の場合は告知を受けるのは
ずっとあとになりました

それがよかったのか悪かったのかは
自分でもわかりませんが
手術までの1か月は
比較的平常心だったように思います

悪いとわかってすぐ手術だったら
なんとなく勢いで行けそうですが
手術室は大変混んでいるみたいで
最短で1か月待ちですから・・・
待っている間は
悶々とする日々を過ごす方が多いのかなと思います

私も手術まで時間があったので
ネットで調べまくって・・・
卵巣癌にはいろいろな種類があることや
予後の厳しい状況も知りました
ちょっとだけ・・・やばいかもと思った時期でした

仕事は派遣で・・もともと自分の都合で
比較的休みの取りやすい職場でしたので
病名は告げずに・・・
卵巣が腫れたので
手術を受けることになったのでしばらく休みます
それだけ伝えてお休みしました
この時点では・・・
1か月ぐらいで復帰できると思っていましたが
そうはいきませんでしたねぇ
仕事との付き合い方は・・・
また別に機会にアップしたいと思います