『ひかりふる路』感想 | Tomorrow is another day.

Tomorrow is another day.

宝塚、そして望海さんへの想いを中心に綴っています。その日までも、その日以降も、一緒に走り続けたい!
雪組中心の全組観劇派。宝塚が日常の日々に憧れるアラフォー社会人。
ゆるゆる~と、観劇感想や日々のことなども書いていきたいと思います。

あの細い体のどこからあれだけのパワーを解き放つのか?
この人の限界は本当にあるのか?
そんなことを感じながら観ました。

歴史の勉強をする訳じゃない…。
革命に燃え、その炎の中でもがき苦しみ、愛に生きたロベスピエールの人生のドラマを感じよう…。歴史の勉強はそれから…。と思って観劇しました。

1時間半はあっという間。
歌の洪水、激しい感情の洪水に押し流されるような、1時間半でした。
はっきり言って、まだほとんど咀嚼できていないんです。それでも、ロベスピエールの苦悩、理想、マリー=アンヌの希望、2人の愛情も、ジョルジュ、ロベスピエール、カミーユの3人の深い絆も、強い歌にのって伝わってきました。

幸運にも何回か観ることができます。
きっと観る度に深まっていくのだと思います
(プログラムと歌劇は読みました。ロベスピエール関連の本は結局読みませんでした。疾風のように駆け抜け、これが本当の革命の凄まじさなのかも知れません。最初と矛盾するようですが、やはり、置いてきぼりにならないよう、少しは予習も必要かもしれません)


さて、ふんわりネタバレします。
そして、今から書くことは、私の自分勝手なごくごく個人的な解釈です。
それ!ちゃうやろ?妄想ちゃう?って思うことも多々あると思いますが、そこは生暖かく見守ってください。
きらきら!!キラキラきらきら!!キラキラきらきら!!キラキラきらきら!!キラキラきらきら!!キラキラきらきら!!キラキラきらきら!!キラキラきらきら!!キラキラきらきら!!キラキラきらきら!!

望海さんのロベスピエールは、
間違いなくそこに生きてる。

一貫して、ロベスピエールは、変わらない、まっすぐな人間だったと思いました。
一心に
革命の向こう側に理想があると信じ突き進み
時代の波をにのり変わっていく周囲から取り残され、孤独になっていく姿を、苦しく見守りました。そこにロベスピエールの清廉さがあると思いました。

望海さんの演技はいつも、みててすごく感情が揺さぶられ、どっと疲れます。憑依系とよく言われますが、もしかしたら今回、そのお芝居の型も少し変わるかな?と思っていました。トップさんになると、冷静に全体を見なければならないと言っていたからです。
でも、そんなに変わっていないというか、やっぱりロベスピエールがそこに生きている、憑依しているようでした。周りの熱量もすごかったから、一人別次元的なこともなかった。

誤解を招くとあれなんですけど、私は、冷静に全体をみるのは演出家の役割だと思ってます。もちろん、バランスは大事なので、トップさんが全体を俯瞰して自分の熱量がどうか、組子はどうかっていうのも必要とは思いますが、最低限でいいのかなぁなんて
いろんなタイプのトップさんがいて、役者として全力で演じる望海さんを見て 、それを追いかける組子でいいじゃないか!と
(ただ、実際にはお芝居の内容でスタンスを変えているのかも知れませんし、私は、望海さんがどんな風に後輩指導してるかとか、知ってるわけないので、全てが妄想ですよ!)

そして今回、ロベスピエールの心情に全くブレがなかったので、(ありがとう、生田先生…。)観ていてモヤモヤがなかった!
いいやつでも悪いやつでも、私は、どっちでもいい。何でいきなり悪くなった?とかが一番困る。
←ロベスピエールが恐怖政治に邁進する過程は私には納得できた。しかし、説明不足はあると思う!生田先生、1回しかみない人だって多いし、あの有名なセリフの前にもうちょい説明して!セリフ工夫して!(と、謎な生田先生への要望を書いてみる←ムダ)

光と影の物語ということでしたが、マリー=アンヌとロベスピエールは互いに照らし合う存在。どちらかが影となります。ともにひかりふる路にすすめたらどんなにかよいだろう…。そうなったら…と思いながら観ました。。。

マリー=アンヌは、まさに彼女しかできない、彼女しかあの歌は歌えないと思います。こうやって、誰々しかできない…とか言うのはあまり好きじゃないのですが(贔屓目は誰にでもあると理解してるので)
でも、ロベスピエールのあの熱量を受け止め、愛して、そして、革命の理想に狂う(表現が乱暴ですいません)彼を止めようとするほどの強さを持つ女性を、まあやちゃん以外の人でできるとはなかなか思えないんです。

彼女の歌声の強さは、多分男役をくってしまう強さですが(声量や、声の質そのものに圧があるというか…。)でも、相手が望海さんだと、それはとてもよい方向に働くと思いました。改めて、やっぱり二人の声の相性はいいと、思いました。

もしかしたら繊細な演技はまだまだという人はいるかもしれません…。私は、充分に素晴らしいお芝居だったなぁと思いました。もちろんこれからどんどん進化していくように思うので、それはそれは楽しみです。


思いの外長くなってしまいました。しかも夜中に書いたから、どうもセンチメンタルな文章で、痒くなりそう。でも、せっかく書いたので、このままのせちゃいます(笑)


他のキャストの感想は、また次回に。