こちらは、前回の【オランダ出産編②】第二子出産で自然分娩初体験@オランダの病院の続きです。
23:50頃、子宮口全開から産まれるまでです。
「いきんでいいよ」と言われました。
そして部屋のどこでいきんでも、どのスタイルでもいいと言われました。
とりあえずベッドに横たわっていたのでそのままいきむことに。
でも、どれだけやっても、いきんでいる”つもり”で、いきめていないみたいです。
助産師が、
「いきむのが怖いの?」
と聞いてきて、
目が点になりました。。
あれ、こうじゃないの?これじゃあ赤ちゃん出てこないの?
時間の間隔は分かりませんが、どれだけやっても出てくる感覚はありません。
これも、無痛分娩で一般的に言われる「いきむ感覚」が分かりにくいことを経験しているからかもしれません。
そこでオマルみたいなバーシングスツールに座ったり、真横を向いていきんでみたりしました。
助産師によると、
どうやら陣痛が少し弱まったことと、赤ちゃんの回転の向きがあまり良くなく、出てきづらいみたい、とのこと。
そうか。。そうなのか。。
成果のないいきみを続けてたこともあり、だんだん疲れてきました。
さらにいつまで続けねばならないのか。
未知ですよね。
でも赤ちゃんが出てこようと頑張っている、力を合わせて乗り切らないと、自分を鼓舞させるよう意識しました。
とにかく、体勢をいろいろ変えていきむのは、助産師曰く、こういう場合良いことのようです。
真横の体勢でいきんで、と言われた時は、
は〜?真横で産んだ人なんて聞いたことないしっ!(心の中で半ギレ、でも従うしかないw)
どのくらい時間が経った頃か、
「これは経産(の出産)というより初産ね...」
とぽつりと言われたのが、疲れもあってまたカチンときて!
そこから陣痛の痛みがまた強まり、怒りの反動もあって(笑)、「いきむ」ことに集中してチャレンジ。
脚に力を入れるのではなく、お股に力を集中させるんだと。
個人的に思うのは、いきむ時用にと練習した呼吸法は全く役に立ちませんでした。
私の場合は、「呼吸を止めて」、がよかったです。
横で夫が、
「頭が見えてきた!」
と日本語で言ってくれたのが本当に気を楽にしてくれました。
助産師は、
「Lots of hair!!(髪の毛たくさん)」って。
赤ちゃんがいよいよそこまで、という頃になると、お股あたりに何かいるのが感じられて、トイレでの感覚と似てきました。
そうすると、「いきむ」方法もつかめて、そこからはもう残りのわずかな体力をぐ〜〜〜〜〜〜っと赤ちゃんの出てくるところへ込めました。
■1:45
子宮口全開から2時間弱。
振り絞った力で、スポンっと出てくるのを感じました。
ようやく誕生!
ごめんね、ママ時間かかって。
へその緒も繋がったまま、すぐに私の胸元へ案内された産まれたての赤ちゃん♡♡♡
そのままカンガルーケアをしている間に?だったかな、胎盤やらが出てきました。
胎盤をしっかりと見せてくれて、こんな風にお腹についていて、と簡単に説明してくれ、
「持って帰る?」
と真顔で聞かれました。
一応勝手に廃棄する前に、聞くことにしてるみたいですw
初めてこの目で見た胎盤、私の予想よりとっても大きかったです。
へその緒は一度は断ったものの、
「Dutch Tradition!!」だと助産師と看護師に背中を押されて、
夫がハサミで切ってくれました^^
その後、一度看護師に預けられた赤ちゃんは、体重測定をされたりしてまた私のところに戻ってきました。
そして、おっぱいを早速吸わせる!
まだな〜んにも出ませんが、おっぱいの出を促すためです。
写真のような帽子をすぐに被せられます。
用意していきましたが、「白い帽子」だったので汚れるから、と言われて、病院のものを被せられました。
ちなみに、オランダでは、産後すぐの赤ちゃんの身長を測りません。
M字に折れ曲がった正常な状態の脚を、わずかな間でも伸ばすことをよしとしない、そうです。
ちょっと残念ですが、これもまた、自然の成り行きを好むオランダ人っぽい考え方だな、と思いました。