皆さんは子供の親友のお母さんにお金を貸して欲しいと言われたことがありますか。

 

私の両親にそのような経験があったのか、それは聞いていません。

 

ただ、自分の身にそれが起こると、ちょっとショッキングな出来事ではありました。

 

 

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そのお母さんはシングルマザーで3人の子供を育てています。

 

11歳とは思えないほどとてもしっかりしたお姉さんと、うちの子と同級生の双子。

 

子供たちが仲良しなのは、息子から聞いて知っていました。

 

お家に遊びに来て欲しいとお互いにずーーーっと言っています。

 

ただ、7月に入るまで、そのお母さんとは口を聞いたことがありませんでした。

 

文化の違う国から来ている彼らなので、私とは馴染みにくいのかな〜なんて勝手に想像していましたが、

 

ひょんなきっかけから、挨拶をしてお互いを紹介することができ、電話番号を交換しました。

 

「どこから来たの?

 

「日本よ」

 

「あら、私は日本人はいつも大好きよ!」

 

と言われたのをよく覚えています。

 

11歳のお姉さんもポケモンなど日本のアニメが大好きで、こんにちは、や、ありがとう、と言ってくれました。

 

それから夏休みに入るまで、何度か言葉を交わす機会があり、彼女たち家族の状況を伺い知ることができました。

 

夏休み中に遊ばせたいと話していたのですが、その機会なく。学校が始まる前々日の昨日。

 

日本円の20万円に相当するユーロを貸して欲しいと連絡がありました。

 

6ヶ月後に返すから、と。

 

 

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ちょうどその時、一緒にいたインド人とトルコ系オランダ人のママに聞いてみました。

 

二人とも、「貸してはダメ」と即答です。

 

その家族には、政府、または市役所から児童手当や税金の免除や、低所得者用の手当などがきちんとなされているはずだから、それでやりくりをすべきだ、と。

 

それでも足りない、生活が苦しいようなら市役所に相談すべき、だと。

 

確かに、いろんな種類の助成金があるのは確かですし、市役所は税金などが高くて払えないなどの理由があれば、いつでも申し立てするように、と門戸を開いています。税金支払いの用紙や市報などにいつもその文言が添えてあります。

 

トルコ系オランダ人のママは、こうも言いました。

 

「実は以前私も人に頼まれてお金を貸したことがある。20万円ほど大きなお金ではないけれど、3ヶ月後に返すと言われて未だに戻ってきていない」

 

そして実は、お金を貸して欲しいと頼む彼女が、新しく買ったスピーカーを数日前にチャットのストーリー機能にアップしているのを見たばかりでした。

 

他にも、私には疑念を抱かざるをえない点が実はいくつかあり。

 

例えば、真偽はわかりませんが、彼女と電話番号を交換してから、チャットのグループ通話で知らない人たちから着信が続いているのです。プロフィール写真だけをみると、彼女と近いものを感じさせる人たち。

 

貸すなら、戻ってこないと思わないと。

けれど、

お金を渡すことだけが、助けではない。

お金の使い方を学んだことがないのかもしれない。

何か別の形で助けることはできないだろうか。

 

ひとまず、お断りと市役所に相談してみるよう返信しました。

 

 

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息子は今度こそ絶対に双子をうちに遊びに来させたいと張り切っています^^;

 

明日からの学校のスタートを、息子と一緒に楽しみにしていたのですが、私的にはちょっと気まずいな、という感じでのスタートに。

 

学校選びについても、寄付やボランティアが盛んな彼らの考え方について知ることも、日本にいたらなかなかできない経験ばかり。

 

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