2歳の男の子。

 

なんでも楽しもうとして、一向に物事が進みません。

 

「なんでも楽しもうとする」って好奇心旺盛で素晴らしいことなんですが、

親の立場からするとそう言ってもいられないことがあります。

 

最近食事の時に、私が育児で最も使いたくない言葉、

「早く」を使ってしまうことがあり、

自戒の念を込めて、ここに記したいと思います。

 

 

10歳で拒食症を経験

私が小学校3年生の時、突然食べ物が食べられなくなった時がありました。

自分でもよく覚えていますし、母も未だにこの頃を思うと胸が痛むようです。

朝食の時間、急に「飲み込む」ことがわからなくなりました。

それまで自然にできていたことは、どうやっていたか思い出そうとしても無理でした。

母は私がワガママや反抗をして食べないのだと思い込み、

必死に食べさせようとしました。

ヒステリックな一面のある母はさほど歯がゆかったのでしょう、

怒鳴ってひっぱたいたりしましたね。

でも、どれだけ叩かれても、本当に食べ物を噛んで飲み込むことがわからなかったのです。

 

 

原因はいつも言われていた言葉「早く」

そのまま数日食べられない日が続き、家から車で1時間の県病院で入院することに。

食べられないまま1週間が過ぎ、

空腹により意識を朦朧とさせながら病院の廊下を手すりにつかまって歩き、

幼ながらに自分はどうなってしまうんだろうと思いました。

医師の判断では、拒食症の1種だと判断されました。

と言っても、当時拒食症や摂食障害は今ほど認知の進む時代でもなく、

ましてやダイエットもしていない10歳の女の子が?!です。

医師は、母親から「早く食べなさい」と言われ続けていたことによる精神的ダメージが原因だと判断しました。

私はずっと食べることが遅かったようで、給食も時間内に全部食べ終えられない子でした。

共働きだった母親は、早く食べなさい、と私を毎日急かしていたようです。

その辺は記憶が曖昧です。

ただ今思うと、給食は昼休みになっても完食を強いられていた時代でしたから、

学校でも早く全部食べなきゃいけない、というストレスがあったのかもしれません。

県病院の小児科には、骨折程度の子から重い病気の子も集まっていました。

そんな子達と交流を続けているうちに、ようやく食パンを一口飲み込むことができ、母がすごく喜んでくれたのを覚えています。

 

 

 

我が子の場合も、悩みの種は食事の時間

その時分の親の気持ちがわかるようになってきたのは、ここ最近。

息子はもともと食べることに興味の薄い子供で、

離乳食の時もあまり食べませんでした。

作って準備してもほとんど捨ててしまうことの方が多かったです。

2歳となった今も、食べるときは凄く食べますが、

じっとしていることさえ難しいので、

ちょろちょろして凄く時間をかけて食べます。

食べるというより、口の中に入れたまま噛まずに味わっていることも多いです。

そんな時、つい「よく噛んで」だけじゃなく、

「早く食べないと」

っていう言葉が出てしまっています。

その後に続く言葉は、支度しないと、とかお風呂に入って寝なくてはいけない、とか。

子供のためだけれど、親の都合だけで考えてしまっていることもあるかもしれません。

 

 

食べないことを過度に心配しすぎないこと

一食抜くことや、

食事をしっかり食べないことに過剰に反応することもよくない気がしています。

 

こんな調子の息子も、平均身長の高いここオランダの平均に沿って成長しています。

よく言われるように、身長も体重も増えていっていれば問題ないのだと思う方が、

親としてもストレスがかかりすぎないのではないでしょうか。

 

今後、毎日、毎食、は難しいですが、

同じ思いをさせないよう以下4つのことに気をつけたいと思います。

  1. 食事の時間に余裕を持つ
  2. 孤食を避け、なるべく大勢と食事を楽しむ
  3. おもちゃなどを食卓に持ち込ませず、できるだけ食事に集中させてみる
  4. 食事前のおやつは我慢させる

 

そろそろ、昼寝をせずに済む日が増えてきているので、

規則正しい生活を心がけてみます。