2020.1/5~7 たびてつ9(2020新春 北陸旅)~七尾から“のと里山里海号”に乗車~ からつづく


田鶴浜を発車した列車は、長閑な七尾湾沿いを走って行き笠師保に停車します。土休日のゆったりコースなら通過となるのですが、平日のカジュアルコースは各駅停車扱いになります。





その次の能登中島で10分くらいの停車時間があります。この10分くらいの間で、能登中島駅構内に留置されている郵便車“オユ10-2565”の見学をすることができます。



郵便車の“オユ10”は、昭和32年~46年の14年間に渡って、合計72両が製造された代表する郵便客車です。

北海道から九州までの全国各地を、郵便物を車内で仕訳しながら活躍していた車両です。鉄道郵便が廃止になった昭和61年を最後に全車が引退し、現在では国内にこの1両を含め2両のみ保存されています。もう1両は東京の鉄道博物館に保存展示されています。

この能登中島駅に置かれている車両は、“ふるさと鉄道保存会”というグループが保存管理していまして、イベントや“のと里山里海号”運転時では車内の一般公開も行っています。





“〒” “郵〒便” のマークが誇らしげに掲げられていますね。



車内ではかつての郵便物の仕分け作業場の様子なんかも見ることができます。いろいろな箱が積まれた様子なんかは現役そのものですね。



雰囲気を出す為でしょうか。郵便ポストも設置されています。



また、一部区画はギャラリーにもなっています。



“祝 製造50周年”のステッカーも貼られていました。製造から50年を経過した車両ですが、きれいに保存されていますね。1969.9/17の製造らしいですわ。



その“オユ10-2565”が保存されている能登中島駅の駅舎です。この駅舎も、ほどよくレトロな感じがしています。




さて、発車時間が近づいて来ましたので、また“のと里山里海号”に戻りました。