「子どもに関心をもつ」のではなく、「子どもの関心」に関心をもつ。
――いい親子関係を築くコツのようです。
夕方の公園で、栗をめぐる出来事
ある日の夕方、小1の息子を学童に迎えに行ったときのこと。
「近所の公園で栗をとりたい」と言い出しました。
一緒に公園へ行ってみると、どうやら“落ちている栗”ではなく、“木の上にある栗”をとりたいらしいのです。
息子は枝やイガを拾って木に投げてみますが、なかなか落ちてきません。
あたりはもう薄暗く、18時前。
私は「これから妹を迎えに行って、夕食も作らなきゃ…」と焦る気持ち
「とれなくて残念だね」と声をかけると、息子は涙目に。
「暗くて見えないし、いったん家に帰って考えよう」と提案しました。
すると息子が言いました。
「ライトや虫取り網を持ってきたらいいんじゃない?」
「パパが帰ってきたら一緒に来よう!」
そして妹を迎えに行き、一度帰宅しました。
家族で夜の公園へ
帰宅後、状況を聞いた夫は笑って言いました。
「いいことがある!これ以上暗くなることはないよ!」
夕食の準備の途中でしたが、家族4人で再び暗い公園へ出発。
夫が息子を肩車し、虫取り網の棒で枝を叩くと――
ついに、ツヤツヤの大きな栗が落ちてきました!
息子は満面の笑みで「2回我慢したんだよ」と誇らしげ。
(学童の時と、私と行った時と、2回。)
欲しいものがすぐに手に入らなくても、諦めずにチャレンジしてよかったね
夫が私に言いました。
「よく夜に栗を採りに行こうと思ったね~。でも、そういうの大事!」
帰ってからホッケを焼きながら夕食を準備。
その間、子どもたちと夫は栗にヒモをつけて、クリスマスツリーのオーナメントを作っていました
「子どもの関心」に関心をもてた出来事でした。
もうひとつの“関心”――マインクラフト
ちなみに、息子が今ハマっているのは「マインクラフト」というゲーム。
正直、私は内容がさっぱり分かりません(笑)。
でも、息子が夢中で話している時のキラキラした目や止まらないおしゃべりを見ていると、「ああ、本当に好きなんだな」と感じます。
夫はマイクラの漫画を買って、寝る前に一緒に読んだりしていて、自然と“役割分担”ができているみたいです。
私はいまだによく分かりませんが、それはそれでいいのかもしれません
関心の先にあるもの
子どもに限らず、大人同士でも同じですよね。
相手に関心をもつだけでなく、「相手の関心」に関心をもってみる。
そうすると、自分の知らない世界が見えてきたり、関係が少し深まったりするかもしれません。