島倉秀也さんの『がんを治す心のスイッチ がんが自然治癒する仕組み』
紹介の続きです。
食事についても結構詳しく書かれています。
著者はカツ丼をよく食べていたそうなのですが、胃癌発覚後「食い改める」ことにしたそうです。
野菜と魚を中心にした発酵発芽玄米食にされたそう。
大切な考え方だと思った部分があります。
「がんは後天的な遺伝子変異による病気(遺伝の病気ではない!)で、生活習慣病でもある。」
だから、「自分で治せるはず。生活習慣を見直し、悪い習慣は変えていくとよい。」
タバコ以上にがんに悪影響を与えるものとして食事を挙げています。
・ 日本の食品添加物の認可数は諸外国と比べると群を抜いて多い。
日本約1500品目、アメリカ133品目、ドイツ64品目、フランス32品目、イギリス21品目
・ 食品添加物により、腸内細菌叢の多様性が低下したり、バランスが変化する。防腐剤や保存料には抗菌剤が使われている。ソルビン酸カリウムをとると善玉菌から先に死んでいくという研究あり。やがて免疫異常や免疫低下という形で現れる。アレルギーや自己免疫疾患が増加している背景に、腸内細菌が関係しているという指摘あり。
・ 複数の添加物をとった時にどのような影響があるか、長期にとり続けた場合についてはあまり研究されていない。
・ 何を選択するかは患者さん自身。厳しすぎる食事療法はストレスの元。
・ がんの場合は食事療法を病院で指導されることはあまりないが、自分の食生活を振り返ることが大切。玄米菜食やゲルソン療法(にんじんジュース)、エドガー・ケイシーの食事療法などが参考になる。
・ オーガニックの食材を選ぶ、加工食品や出来合いの食品はなるべく避けるとよい。
・ 野菜には抗酸化作用のあるファイトケミカル(ポリフェノールやカロテノイドなど)が含まれており、発がんの原因物質である活性酸素を消去したり、体内の酸化を防ぐ働きがある。
・ 油のとり方:オメガ3系脂肪酸には炎症を抑える作用がある。炎症は免疫を低下させ、がんの増殖を助ける。アマニ油やエゴマ油、EPA, DHAの豊富な青魚は積極的にとる。トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニングなど)は、欧米諸国では使用禁止・制限しているが、日本では野放し状態。
・ 食肉用の家畜には抗生物質やホルモン剤が使われおり、腸内細菌が影響を受ける。腸は免疫の要といわれ、腸内細菌叢の状態が良ければ、免疫細胞も活性化するといわれている。
・ 便秘は万病の大敵。エドガー・ケイシーは、がん、アレルギー、自己免疫疾患、原因不明の体調不良など多くの原因に体内毒素の排泄不良があるとし、それを改善する解毒法や腸内洗浄を勧めている。
その他書かれていること。
・ 基本的には標準的ながんの三大療法(手術・化学療法・放射線療法)を行う。
・ 再発を予防するために、西洋医学と代替療法を組み合わせた統合医療を取り入れる。
・ 血中を循環しているミクロのがん細胞、循環腫瘍細胞(CTC, circulating tumor cell)が転移や再発を起こす。CTC検査(採血)では、がん細胞の遺伝子発現から有効な治療の指標が得られる。
・ バッチのフラワーレメディ、アファメーションを活用
・ 抗酸化療法:高濃度ビタミンC療法、水素吸入、高気圧酸素療法、オゾン療法
・ オーソモレキュラー栄養療法:活性型ビタミンD3など
この本のメッセージは、
「どんながんでも治る可能性がある、希望をもってほしい。」ということです。
がんを消滅させる必要はなく、がんと共存して生きていくことができ、いつの間にか「がんのことを忘れていた」という状態になればよいと書かれています。
ムリのない範囲で、毎日の食事を見直してみませんか?