最近読んだ本のご紹介です。

島倉秀也さんの『がんを治す心のスイッチ がんが自然治癒する仕組み』

 

 

 

 

がんを早期発見、早期治療できても再発して命を落とす方がいます。

一方、末期がんでも治癒する方がいます。

なぜでしょうか?
 

「心の持ち方」によって免疫力が変化するのが理由ではないか、というお話です。

がんに打ち克つことがゴールではなく、がんが治ったあとも人生は続きます。

「がんが治ったあとの人生をどう生きるか、何をしたいのか」

 

著者は、消化器内科医で自身が早期胃がんを経験されたそうです。

18年前に妻(小児科医)を脳腫瘍で亡くされた経験についても書かれています。

「心と体の深い相互関係、心は体に強い影響を及ぼす」という考えは同感で、興味深く読みました。

 

以下のようなことが書かれています。

 

・      医師が治らないと思ってしまったら、患者にも伝わり、よくなるわけがない。

医師の「このがんは末期の進行がんだから、何をやっても治るわけがない」という先入観や固定観念が、病気の経過や治癒に大きく関わっている。

医師には、「すでによくなった人が、目の前にいる」というマインドセットが必要

目の前の患者さんを、病人ではなく、「すでに治った、1人の尊い命をもった完全な存在」としてみるように心がけている。

 

・      不安、怖れ、絶望感、無力感、諦め…などのネガティブ感情は免疫力を低下させる。

がんになった人の多くは、がんに対して大きな不安や恐れを抱き、「なぜ私だけが」と被害者意識をもったり、「何が悪かったのか」と自分を責めてしまう。

こういうネガティブな気持ちが免疫力を下げてしまう。

 

・      現代医学でできるだけのことを尽くして、それでダメだったとしても、レイキや気功など、現代医学では解明できないものでも、効果のある療法はある

・      治療法に関わらず(尿療法などもある)、「治る」と信じている人、希望をもっている人は治る。

・      池見酉次郎氏(心療内科の教授)によると、がんが自然退縮した人の特徴は、

「それまでの生き方、考え方を根本的に変えた人」

 

・      がんの心理療法「サイモントン療法」

イメージ療法では、自分自身と病気の関係を視覚化して、がんをやっつけるというイメージを刷り込む。

⇒ リンパ球が活性化されて、がんが小さくなることがある。

・      「病気を治そう」と思うと、「治すための病気を出現させる」ことになってしまう。

大事なのは「病気を治そう」ではなく、「私は健康である」というあり方。

・      がんを治す究極は、「がんを忘れること」

治療が生きる目的のようになっていないか。がんを受け入れて、がんを忘れる。

 

少し長くなったので、食事などについて続きを書きます。