2025年になりましたね。
今年もよろしくお願いします✨
最近読んだ本のご紹介です。
高山知朗さんの『治るという前提でがんになった』
40歳で悪性脳腫瘍、42歳でリンパ腫(白血病)を経験された方の本。
印象的だったのは、病気の前後で人生の目標、自分が最も大切にしたいことが変わったというお話。
仕事最優先の経営者で、人生の目標は「死ぬまで会社経営を続けること」だったのが、
「娘の20歳の誕生日に、娘と妻と一緒においしいお酒で乾杯してお祝いする」に変わったそう。
「自分と家族の人生をより幸せなものにするために、がんという経験が不可欠なものだったと思う」と書かれています。
その他、このようなことが書かれていました。
・ 自分で病気を治そうという意志が大切
・ 「主体的な患者」になろう
自分の病気の情報を主体的に収集し、医療者と信頼関係を作り、最善の治療をともに見出していく姿勢はとても大切だと思います。
・ 人間ドックだけではがんは見つからない(異常に気づいたら病院で検査を受けること)
・ 早期発見は必ずしも重要ではない
・ 記録を残しておくことが大切(記憶は自分の都合がいいように書き換えられてしまう)
・ ブログを書くのもいい(辛い経験を客観視する、人生の目標を書くと実現する)
・ 病院食がストレスに感じるときは、食べたいものを食べればいい
・ 西洋医学的な治療(手術、放射線、抗がん剤)を中心に、代替療法も利用した
・ 東洋医学的な治療(鍼灸)で、しびれなどがんの治療に伴う副作用を軽減
・ イメージ療法(サイモントン療法)で、がん細胞が消えていくイメージを描く
・ 「食事で一番大切なのは、旬の食材を使った手料理を、家族と一緒に食べること」と考え、食事療法はしていない
最後の方に、「間違った思い込みががんを引き寄せた」ということが書かれており、少し気になりました。大学生の頃から、「うちはがん家系だから、自分もいずれがんになる」と話していたそうなのです。
父親が40代で舌がんで亡くなり、妹は30歳で乳がんで亡くなり、姉は20代で乳がんを発症し何度も手術を受けている・・・。
遺伝性の乳がんや卵巣がんに関わる遺伝子(BRCA1とBRCA2)に変異はなかったようです。
がんの発症に関わる全ての遺伝子が判明しているわけではありませんし、遺伝子検査を受けることよりも、自覚症状に気をつけることの方が大切かもしれません。
気になる方は読んでみてくださいね。