最近読んだ本の紹介です。
私の職場(病院)にも、うつ病の同僚がいます。
なにかヒントがあるかな・・・と思って読んでみました。
加藤諦三 著 『うつ病は重症でも2週間で治る、もし・・・・・・』
「つらい生き方」をやめる心理学
「もし」に続く言葉は、「毎朝あなたがまず最初にすることが、どうしたら人を本当に喜ばせてあげることができるかと考えることであり、そしてそれに固執すれば」。
・うつ病は、今の生き方、考え方を続けてはいけないという警告。
・無意識に敵意や憎しみがあるから。
・自己犠牲を「人のため」と勘違いして、必要のない「人生の重荷」を勝手に背負い込んで頑張った。
・隠された敵意をどう意識化し、どう自分の中で処理するかということが極めて重要。
と書かれています。
私自身、うつ病とまでいかなくても、「抑うつ状態」になったことはあります。
あくまで自己診断ですが。。。
振り返ってみると、当時は「我慢」や「自己犠牲」をしていました。
世間の常識や正しさ、親の価値観などに影響されていたと思います。
視野が狭くなっていたように思います。
「〇〇しなきゃ」「〇〇すべき」という考え方を手放すこと。
やりたくないことをしないこと。
自分の気持ちや本音を大切にすること。
自分の価値観で自分の人生を生きると決めること。
自己執着を手放し、「他者への関心」や「社会的関心」をもつこと。
そんなことが少しずつできるようになってきたように思います。
コーチングの「自分軸」という考え方に通じるものがあります。
本の最後の方にはこんなことが書かれていました。
・うつ病の治療を、脳内のセロトニンの量がどうのこうのという薬物治療に特化されたレベルで考えるのではなく、人間とはどのような存在であり、どのように救われるかという思想的な土台の上に立って考えたのが、アドラーの「うつ病は重症でも2週間で治る」ということである。
・心の病の問題を単に近代的医学の見地から考えるのではなく、人間の生き方の問題として考えているのである。
うつ病は抗うつ薬を飲めば治るというものではないと思います。
抗うつ薬などの対症療法は必要に応じて取り入れつつ、根本的には考え方・生き方を変えると、少しずつ生きやすくなるのではないかなと思います。
「つらい生き方」はうつ病だけでなく、いろんな病気につながるような気がします。