オナーキリング(名誉殺人)って知ってますか?

 

パキスタンのモデルと歌手、Qandeel Balochさん。

 

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保守的なイスラム社会が強いパキスタンで、女性の権利を訴え続けたQandeelさん。露出度の高い格好で写真を撮りSNSに載せたり、元夫からDVを受けたことをツイッターで公開したり。

 

パキスタンで、いい意味でも悪い意味でも、常に話題を呼ぶ女性でした。

 

そんなQandeelさんは、一昨日、彼女の実家で絞殺されました

 

犯人はQandeelさんの実の兄、Waseem Baloch

 

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パキスタンやアフガニスタン、中東の多くの国々では、オナーキリングが絶えません

 

オナーキリングとは、家族の名誉を汚したとして、親族が女性を殺害する「名誉殺人」。パキスタンだけでも、2015年に1096人もの女性が殺害されています。主な原因は不倫や結婚相手の選択(家族が指名した男性と結婚せず、好きな相手と駆け落ちするなど)。

 

女性は「thing(持ち物)」「property(所有物)」の一つとみなされている社会。意思も権利もない。日本やアメリカでは女性が自分の意思で、自分の好きな人と結婚するのが当たり前ですが、パキスタンの多くの地域ではこれは名誉における汚点とみなされ、殺害される原因となる。しかも、犯人は実の父親や兄・弟が最も多い。レイプされた女性を、家族の名誉を守るために家族が殺害したというケースもある

 

これは差別の域をこえてます。パキスタンではこのような名誉殺人を止めようと、取り締まりや罰則を強化した州も増えてますが、オナーキリングは未だに起きる。腐ったメンタリティは根強い。女性として、人間として、こういうニュースをみると吐き気がする。

 

WEF(世界経済フォーラム)は毎年、「Global Gender Gap Report」において各国の男女格差を「政治への参加」「職場への進出」「教育」「健康度合い」の4分野をもとに測り、ランキングを発表しています。

 

2015年のジェンダー・ギャップ指数によると、パキスタンは145か国中144位。アイスランドが1位。アメリカは28位。中国は91位。

 

日本は?

 

なんと、101位

 

日本でも、あからさまな差別はパキスタンに比べると少なくても、男女の格差はまだまだ存在する。

 

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