板橋区にある和宮一行の料理の材料・献立について
板橋区役所の方に、文献を見せていただき、お話を伺いました。
江戸時代、中山道板橋宿を通行した方に、14代将軍家茂に降嫁するため中山道を下向した、皇女和宮(親子内親王)がいらっしゃいます。
「和宮は、文久元年(1861)11月14日の17時頃、中宿の飯田宇兵衛家に入り、江戸入り最後の晩を同家で過ごしました。」(板橋区HPより引用
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/041/041299.html)
宇兵衛家に伝わる古文書(飯田侃(あきら)家文書)には、幕府役人より指示された食材・献立が記された史料があります。
御次(付添人)の献立はいくつかランクがありますが、最も豪華なものは、白飯、牡蠣と大根の汁、平目・岩茸・白髪大根の膾(なます)、車海老の天ぷら、鰆(さわら)の醤油付焼き、香物(奈良漬大根、沢庵)の一汁三菜。板橋宿では1100人前の食材を用意するよう指示されています。
皇女和宮(親子内親王)の献立は、御間の物(間食)・御夜食・明朝御膳・御弁当の4食分の食材を用意しています。
具体的な調理法は残されていないことから、皇女和宮(親子内親王)の料理は、お付きの料理番が調理したと思われます。
板橋宿で和宮に饗されたお料理、いつか再現してみたいです
参考 板橋区HP
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/041/041299.html