- ブータン、これでいいのだ/御手洗 瑞子

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彼女がブータンに赴任する1か月前に共通の友人を通じて知り合い、もう2年くらい経ちました。
彼女のブータンでの働きぶりに感銘を受けて今年の震災以降ブータン国王夫妻が日本を訪れたとも言われているくらい彼女のブータンへの貢献は大きかったと言われています。若干当時25才の日本人女性がブータンという異国の地で感じたありのままの日々を綴ったとてもいい作品に仕上がっています。
ブータンは「幸せの国」としてまるでおとぎ話のように日本だと言われていますが彼女からは渡航当初から苦労が耐えない話を聴いたりしていたのでこの本を微笑ましく読了しました。
もちろん、日常だけではなくブータンの人々の精神から学ぶことも非常に多い良書です。
中でも日本人との徹底的な価値観の違いを感じたのは彼らは現在生きていることを「現世」と考えていつも天性輪廻を前提に「来世」のために祈っているということ、日本人よりもよっぽど収入も平均寿命も20年余り短いのに胸をはって「自分たちは幸せだ!」と豪語しているところにあります。
一方日本人は個人的な幸せを常に追求している面がブータンの人々に加えて多いと思います。そのことを筆者が指摘したところで
「祈るほど強く願うことがそんな現世の個人的なことだったら、それがうまくいかなかった時、苦しいだろうね」
このフレーズ。たしかにそう。いくら周りが幸せでも自分が悩みを抱えていたら笑顔になれない。それが日本人。ブータン人は「現世は全てではなくて周りの幸せを祈っている。次の人生がうまくいくといいな。」と考える。たしかにそう思える方が幸せかもしれない。
自分一人じゃ抱えきれない課題に対してうーん、うーんと悩むよりじぶんのできることをする。それがブータン人の幸せの秘訣だと思いました。
そんな著者本人は東大卒、外資コンサル勤務の超エリートですが、人懐っこく幼稚園の保母さんのような雰囲気を持っています。実際小さい子供が大好きです。ついでに言うとブータン滞在中も「子供がほしいなあ。。。三人は欲しい・・・」なんていう可愛らしい女性でその話を共通の知人と話していたら「素晴らしいね。この少子化社会でこどもが三人欲しいって言う女性がどのくらいいるだろう。」と言うことでした。さすがに私も彼女も三人兄弟だったりするけど、私も三人は自信がないなあ。。。
私は彼女が近い将来日本を代表する総理大臣にでもなってしまうんではないかと思っている今日この頃です。
私よりも4才も年下の尊敬すべき友人が本を出しました。