FranceMBA留学記&その後

FranceMBA留学記&その後

2009年~2010年のフランスMBA留学&帰国後の東京でのお仕事日記

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フランスのMBA留学から帰国して約二年。来月から新しい企業で働くことになりました。
帰国してからも留学していたころの志はいつまでも強くも弱くも持ち続けています。
帰国後の就職は迷いに迷ってそれまでのバックグランドをもう一度新しい視点で貢献してみようと広告代理店に戻る決断をして
タイミングがやってきたら事業会社のブランド戦略をこれまでの経験を生かして仕事としてやっていきたいなとぼんやりと思っていました。

そのタイミングというのが会社の大きな組織変更や日本のマーケットとしての価値の低下、震災と直面して働くことの意義を考えて
改めて自分と向き合った結果、ご縁もあり来月から入社するに至りました。

経営者の会社を世界一にしていきたいという志、グローバルで今後自分自身が活躍していく土壌が整っている、そして何よりもわたしがフランスいるときに丁度入社する会社のパリ店がオープンした頃そのパリでの広告展開に心を打たれてその一連を担当していた人たちと一緒に働けるという三つが揃いました。

なんだかはじめての業界にドキドキ、ワクワクというまた新しくどこかに留学するような気持ちです。

人の生きる時間は有限であることを心のどこかに思いながら新しい環境でも頑張っていきたいと思います。

またブログもこれを機会にアメブロからTumblrにお引越しすることにしました。
もしご興味があるようでしたらこちらを読んでいただけると幸いです。

それでは3年余りお世話になったアメブロさんはこちらでお別れします。
友人のひとりが震災のあった被災地で起業することを決めた連絡がありました。
それは被災地での雇用・経済を活性化するためだそうで知らせを聞いたとき素敵過ぎて涙が出てきました。。

なんでもできる彼女は強い信念を持っていてかつ純粋で本当に尊敬しています

「日本を元気にしたい」

そう思って自分の仕事と結びつけて実行できているひとはどのくらいいるんだろう。

今朝の日経を見たって日本は確実に人口が減っていく、若者は経済的な理由で結婚もしなければ出産なんて考えられないという現実。
外資企業が頭打ちになった日本を通り過ぎるようになっている。

おそらく誰もが日本を元気にする方法を知っているんだろうけど元気にする信念をもって向き合えているかと言えば自分も含めてできてない。

日本を元気にするためにもつ信念こそがなんだかんだ言って人を動かす源泉となっているんだと思いました。

もっと前にすすもう。わたし。

先日フランスで全国民が注目する中、大統領選が実施され、13年間のサルコジ政権が幕を閉じました。


新しいオランド政権の誕生です。去年パリに
2週間近く滞在した際にそれまで以上にホームレスが急増していたことに経済事情を垣間見ましたが今回の政権交代によりまた多くのフランス人が自分たちのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を見直すことになるでしょう。オランド大統領は今回の政権で「100万ユーロ(日本でいう1千万円以上くらい)超の年収の人々に75%の税率をかける」と宣言しておりこれまでのサルコジ政権も富裕層に厳しいイメージがありましたがフランス人富裕層の国外脱出へ拍車をかけることになりそうです。中でもイギリス、ロンドンのサウスケンジントンエリアは彼らが最もこれまでに移住している地域だといいます。かといって税率がロンドンも決して安いわけではなく40%くらいなのですが75%もっていかれるくらいだったら「ロンドンでの治安の悪さ」「天気の悪さを我慢する」といった考え方をもつ富裕層が多いようで、QOLが長らく1位のフランス(ちなみに日本は23位と言われています)に大きな変化が起きています。

ビジネスルクールの友人らは外国人雇用者であるため今回の選挙により雇用形態や税率が激しく変わるので今回の選挙結果を受けて母国に帰る決断をした者もいます。そう、フランスに滞在していたときには外国人雇用者のビジネスビザが取れない問題がそもそもビジネスビザをフランスで取得してシアワセになれるのかという根本的な要素を問うフェーズに来ています。幸せの要素については私自身休暇で海外に行くといつも考える機会に直面するのですが(去年直面したのはパリ滞在時)、生活は気の持ちようだとか気合が足りないとかどっかのスポ根なある意味日本人的禅思想を取り入れた人々が多い国内でやはり気持ちの豊かさは環境からくるものが多く住む国や住む地域は重要な幸福な要素だと思いました。