この記事は

占い師になりたい人

人の心を扱うことを職業にしたい人に

向けて書いていますので

そうじゃない人は軽く読み流してくださいませおねがい

今、わたしのスケジュールの

大半の時間を注いでいる

『占い師の育成』ですが

そのなかで、生徒さんたちに

よく聞かれるのが

『占い師たるもの、苦労した経験って

やっぱり必要なんですか?』

ということ。

その質問に対するわたしの答えは

苦労した経験なんて
まったく必要ありません。

です照れ

もちろん、占い師になりたい人

人の心を扱う仕事を目指す人の

ほとんどが

『自分が苦しい思いをしてきたから、

自分の経験を役に立てたい』

っていう人かもしれません。

貧乏どん底経験、家族や身内がらみの

問題、暴力、離婚を経験したり

難病を乗り越えた経験があったり

災害で壮絶な体験

そういう経験をしたほうが

色んなことへの洞察力が

深まり人の気持ちに寄り添うことが

出来ると思いがちですよね。

ですが、占い師とか人の心を

扱う人に必要なものは

『苦労体験』ではなく

どんだけ自分の心と
向き合ってきたか。

どんだけ自分のなかの
エグさ、汚なさ、悲しみ、情けなさ、
怒り、
欲望の存在を認めているか。

人や状況のせいにしてることを
最終的に
「自分の責任」として
受け入れることができるか。


のほうが絶対条件です。

苦労していても

未だに人のせい、環境のせいにして

被害者意識丸出しだったり

逆に過剰に自分を責め続けてたり


『この世で起こった全てのことへ

感謝してます』

『何があっても大丈夫』

とろくに自分の心の観察もしないまま

ポジティブシンキングという名前の

現実逃避真っ最中でネガティブな

自分と向き合う時間は皆無。

そういう状態にいるのなら

それは自分としっかり向き合ったとは

言えませんし、

自分の心を深く観察出来てない人が

人さまの心を扱うなんて

100万年早いと思うのです。

講座のなかでも

『わたしはこういう苦労しました、

あれもこれも経験してます』

『わたしずっと頑張ってきたから

苦労してる人の気持ちがわかります』

って『苦労自慢』する生徒さんには

じゃあ、あなたの経験した数々の苦労を

どういうマインド、どういうあり方で

乗り越えたのか

ちゃんと言語化してもらいます。

『言葉に出来ないほどの苦労でした』

という一言で

片付けてしまうのは、

一般の人はおっけーですが

占い師や人の心扱う人が

それを言語なりメソッド化

出来ないのは致命的だと

わたしは考えます。

言語化出来てないということは

その体験を通して

自分の心の観察が出来てなかった

といっても過言ではないと思うのです。

壮絶体験をしても現実的には

時がたてば

さまざまなことが通常に戻ります。

心を扱う仕事をしようなどと

思わなければ

ただ淡々と今やるべきことを

やりながら時間の治癒に頼れば

良いですし

壮絶体験直後は、いらないことを

考える暇もないので

それでいい。

だからこそ、ただ苦労体験をした。

それだけなら、わざわざ

人の心を扱う仕事に就く必要は

ありません。

人の心を扱うことを職業にするなら

苦労体験しなくても

日々、自分のあり方について考え

自分が何を感じ、何を引き寄せ

何をどんなマインドで附に落とし

得たり手放ししてきたか。

そこをぼんやりながらでも

言語化できることが一番大事です。

この説明をしても

ぴんとこない人は

わざわざ人の心を扱うことを

お金を頂いてまで

しなくていい人たちです。

厳しいかもしれないけど

ただ自分の苦労話を

講師やクライアントに

聞かせたいだけって人も

何故か占い師志望の人に多いのです。


そういう人は

まず、きちんとしかるべき

お金を払って

正しい方法で

自分と向き合うことを

手伝ってくれる先生に


クライアントとしてスタート

したほうがよいでしょう。

『講師にとにかく
自分の苦しみ悩みを聞いてほしい。

クライアントさんにも
自分がどんだけ苦労してきたか
苦労してる人同士、共感し合いたい。
っていうか自慢しあいたい』

そういうマインドのまま

占い師になっても

誰も助けられないどころか

ただ自分や

講師、そんなあなたに

あたってしまった

不運なクライアントさんの

お金と時間をムダにします。

あと自分と向き合うための

正しい方法を知ることも

大事だと書きましたが

たとえば、お姫様ごっこにしても

なんにしても

メソッドは手助けにはなりますが

やはり、メソッドよりも

そのメソッドを通して

どれだけ自分のことを知るか

何度、堀り当てた!!!と思っても

なかなか行き着かない

『核』に触れる作業を逃げたり

あきらめたりせずにやれるか。

そこが重要ですから

メソッドだけ学んでもまったく

意味はありません。

クライアントさまに

メソッドだけ伝えても

何の解決もしませんし

悩みや問題の核に行きつくまで

ぐずぐず言うのが

クライアントさまですし

やるかやらないかは

クライアントさまの問題だと知って

おく必要もあります。

自分が自分と向き合えない占い師、
カウンセラーは

ぐずぐず言っているクライアントさんの接し方の

塩梅やさじ加減がわからないので


変な責任感を発揮したり、
おせっかいしたり

或いは無関心になりすぎたりします。

自分と向き合ってきた経験が

しっかりあれば、そこは

本当に、クリアに線引きできるのです。



つまり、単純に苦労してきたから

やれる仕事ではないってことを

これから占い師や人の心を扱う仕事に

就こうとしている人は

知っておく必要があるのではないかと思います。

繰り返しますが

これは占い師カウンセラーを目指している人のための

記事です。

そうじゃない人は

タイミングがくるまでは

現実的なことだけやってていいし

自分のことを深く洞察していく作業は

今すぐ必要なことではありませんので

ご安心くださいね。

占い師、カウンセラーになりたい人は

忙しくても、大変でも

「自分の一つ一つの行動、言動が

どの「核」の気持ちからきているのか」

つねに見張るぐらいの気持ちで

いないといけません。

苦労話をだらだらとする暇があったら

その苦労をなぜ「苦しい」と感じたのか

自分でよく考えてみましょう。

逆に、どうやって苦難を乗り越えることができたのかも

考えてみてください。

あなたのしてきたこと、考えてきたこと

腑に落ちるまでの過程で

知ったこと、感じたことを

同じように悩み苦しんでいる方に

伝えることが占い師やカウンセラーになりたい人の

一番のミッションだとおもうので

とにかく、今日からでも自分の言動

行動すべてチェックするぐらいの勢いで

自分を見つめ倒していきましょう。

占い師を目指す人、ご縁あって

わたしからノウハウを学んでくださっている皆さんには

そういう作業が苦にならない、いや、苦しいけど

むしろ、そういう作業をしないと落ち着かない

ぐらいになってほしいとおもいます。