「Nature」の掲載論文

遺伝子解析により、ぞくぞく腸内細菌のことがわかってきていて

興味深いです。

 

多様性という言葉を最近よく聞くと思いますが、
腸内細菌も多様性(ダイバーシティー)が重要だそうです。

心肺機能が優れている人には、腸管粘膜細胞のエネルギー源になるSCFAを作る細菌が多いそうで、ラグビー選手と一般成人で腸内細菌叢を比較したところ、明らかにSCFAを作る細菌と、炭水化物とアミノ酸の代謝に影響する細菌に差が見られたそう。

ボストンマラソン参加者のうち好タイムを出した選手の便には、ベイロネラ・アティピカが多く含まれていたそうです。

「ベイロネラ・アティピカを無菌マウスに移植したところ、それを持っていないマウスに比べて13%長く走ることができた。長距離の競走ではエネルギー源である糖が消費されて筋肉の中に乳酸が溜まるが、腸内に移動した乳酸の一部が腸内のベイロネラ・アティピカによってプロピオン酸が放出され、これが肝臓で糖に変換されて再びエネルギー源に。腸内フローラは、このほか、世界レベルの大会などに参加した時のプレッシャーやストレスを和らげる働きをしている」とのことです。

ベイロネラ菌は、乳酸→プロピオン酸にかえ、肝臓でエネルギー源に。「マラソンで蓄積した乳酸を消費している」ともいえそうです。