日本抗加齢学会誌は、糖質制限の是非について
誌上ディベート!
医学は常に論議とともにあり。
ぜひ学会で、多角的視点から論議、検証等
盛んに行われるといいですね。
是の江部先生、
江部先生はブログやメディアでも盛んに発信されているので、「糖質制限食も、従来の糖尿病食も長期的安全性と有効性を示すEBMはともに少ないとしたうえで、糖質制限食なら、食後高血糖と平均血糖変動幅は生じず、糖尿病合併症を予防できる可能性が高い」と久山町研究や※ACCORD試験などを掲載し、いつもの感じでまとめていらっしゃいます。
※Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes Study Group. Gerstein HC, Miller ME, et al. Effects of intensive glucose lowering in type 2 diabetes. N Engl J Med. 2008 358 : 2545-59
非の宇都宮先生、
糖質制限の問題点として
「①それぞれの研究で、糖質の摂取量が異なり、低糖質食の定義が不明確であること
②観察期間が短く、かつ、まちまちであること
③他の栄養素(脂質,たんぱく質)ならびに エネルギー摂取量の変化に配慮がなされていないこと など」
「特に、低糖質食の効用を検討した研究で、エネルギー摂取量を調査したものでは、すべての研究にて、糖質制限とともにエネルギー摂取量が減少ー※DIRECT研究」をあげていらっしゃいます。
※Shai I, Schwarzfuchs D, Henkin Y, et al. Weight loss with a Low-Carbohydrate, Mediterranean, or Low-Fat Diet : Dietary Intervention Randomized Controlled Trial (DIRECT) Group. N Engl J Med. 2008: 359: 229-41.
わが国における低糖質ブーム 、糖質制限の是非論は下記を支持する 独特の論調に基づいてなされることが多く本来の科学的論拠を逸脱するきらいを感じると懸念されていらっしゃるようで、内容は、
⓵エネルギー摂取量とは無関係に糖質制限によって体重減少、血糖改善効果があるとする個人的な経験をもとにした主張が、前掲の論文などを引用して科学的色彩を装い、大きくマスコミを賑わし、一種の社会現象となった
②総エネルギー摂取量の適正化を掲げる日本糖尿病学会の診療に対し、これを真っ向から否定する激しい論調は、既成概念に固執する社会的権威とこれに対抗する革新派と いった、本来の論点とは異質の構図のなかでとらえられエネルギー制限vs.糖質制限の論議が随所で行われた
③そのなかで「米国糖尿病学会は糖質制限の効用を認めている」
「糖質を摂るから日本人の糖尿病は減らない」といった事実と反する内容や、「インスリン発見以前は超低糖質食が通常の食事療法だった」など曲解を促す主張が展開されたために、一層の混乱をきたした。
「争点とされた「エネルギー摂取量とは無関係に」糖質制限によって体重が減少し、糖尿病が改善するという テーゼは、もともとこれを支持する研究はない。
これまでの研究結果を正確に解釈すれば、エネルギー制限 vs.糖質制限の議論は成り立たないのである。ただし、糖質制限に関して科学的に検証すべき問題は存在する。
それはエネルギー制限によって肥満を是正するために、糖質と脂質のどちらのエネルギー比率を下げたほうが効率的かというテーマであり、 これを論議すべきである。
他の栄養素や食物繊維との関係、運動が加味さ れた場合の影響、老年症候群に対する安全性など多角的な視点から検証がなされなければならない。
何よりも食習慣の多様化したわが国において長く遵守されるものでなければならない」とまとめていらっしゃいます。
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