過剰な糖質摂取は多くの疾患、老化の元凶ということは、
アメリカアンチエイジング医学会でも
当然だったらしいですよ
では、どの程度?長期リスクは?
疾病との関係は?と気になるところ。
●肥満者を対象とする2件のランダム化比較試験(RCT)
・AtoZ試験では1年の介入により、糖質制限食がカロリー制限食など
に比べ減量に有効であることが示された
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/advanced
・DIRECT試験では2年の介入により、糖質制限食は地中海食とともに、
カロリー制限食よりも減量効果、トリグリセライドやHDL-Cなどの
脂質改善効果が高いことが判明した。
HbA1cの改善は糖質制限食が最も優れていた
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18635428
介入解除後4年の追跡研究(計6年の追跡)でも、
糖質制限食のカロリー制限食に対する優位性は維持されていた
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23034044
●2型糖尿病への介入
糖質制限食の有効性・安全性は8年までは証明
・カロリー制限食と糖質制限かつ地中海食の2群を比較した
介入期間4年のRCTがある
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19721018
前者よりHbA1c改善効果が優れていたが、
その効果は介入解除後4年でも維持されていた
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24722497
●日本のエビデンス
・観察研究
NIPPON DATA80の解析研究が代表的だ。
1万人を29年追跡し、糖質の摂取量が少ない群で死亡率が低い
という結果だった
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25201302
・介入試験
順天堂大学のグループが2型糖尿病を対象にそれぞれRCTを行っている。
介入期間は数カ月だが、糖質制限食はカロリー制限食に比べ
血糖改善効果が優れていた
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27472929
●ケトン産生食
モニタリングがまだまだ必要
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18823325
免疫栄養ケトン食は、ケトン産生食ですが
3か月継続、1年を一区切りにし
その後は心電図その他の検査を経て
継続するかきめます。
1つには
動脈硬化のリスク、インスリン分泌能低下も
否定できなかったからです。
●糖尿病腎症への適応
・蛋白制限食との両立が困難。
しかし、慢性腎臓病患者に対して蛋白制限食は
末期腎不全を予防しないどころか、死亡率を上昇させることが分かった.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18950911
むしろ糖質制限食の流れ。
・1型糖尿病では、応用カーボカウントの知識を得た患者であれば
問題なく適応できる。SGLT2阻害薬服用者ではケトン体産生が
必発となるが、EMPA-REG OUTCOME試験のサブ解析から、
SGLT2阻害薬の臓器保護作用の機序はむしろケトン体にあるとの仮説
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27289124
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27289126
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