うむ残念
腹囲ルールに入らなくても
指導の必要な方はいらっしゃるのですが
「特定健診(メタボ健診)の制度改定について議論する
厚生労働省の検討会は29日、保健指導の対象は
腹囲が基準(男性で85センチ、女性で90センチ)以上の人を
前提に選定する従来のルールを維持することを決めた。
別の検討会が、腹囲が基準未満でも、血圧や脂質、血糖に
異常がある人は生活習慣病のリスクがあるとして、
指導対象にするよう求めた。だが、健康保険の財政負担が
増えることなどから、ルールの見直しは見送った。」
太っていなくても生活習慣病になりやすい「やせメタボ」の人は、
筋肉でインスリンがうまく作用せず、糖をとりこみにくいらしいです。
「太っていなくても生活習慣病(代謝異常)になる人の原因として
骨格筋の質の低下(インスリン抵抗性)が重要である可能性を明らかにしたと発表した。
生活習慣病に関する研究は、主に肥満者を対象に行われているが、
アジア人においては、生活習慣病になる患者の多くは
体格指数(BMI)が25kg/m2未満の非肥満者である。
これまでに、非肥満者でも肝臓や骨格筋といったインスリンが
作用する臓器に脂肪が蓄積するとインスリン抵抗性が生じることや、
アジア人では痩せていても脂肪肝になりやすいことなどがわかって
きているが、日本人におけるその詳細は不明だった。
BMIが23~25kg/m2で高血糖、脂質異常症、高血圧といった
心血管代謝リスク因子を持っていない者28名、ひとつ持っている者
28名、2つ以上持っている者14名の計70名の日本人を対象に調査を実施。
このほかに、BMIが21~23kg/m2で心血管代謝リスク因子を
持たない者24名(正常群)、肥満(BMIが25~27.5kg/m2、国内基準)で
メタボリックシンドロームを合併する者14名(肥満MS群)の測定も行った。
この結果、BMIが23~25kg/m2で心血管代謝リスク因子を持って
いない人は、正常群と同等のインスリン感受性だったが、
心血管代謝リスク因子をひとつでも持っていると
骨格筋のインスリン抵抗性が認められ、そのレベルは肥満MS群と同等となった。
一方、肝臓でのインスリン抵抗性においては、そのような関係は認められなかった。
また、どのような因子が骨格筋のインスリン抵抗性と関連しているかを
調査したところ、従来肥満者で指摘されてきたような内臓脂肪が
多いことや、脂肪細胞から分泌されるホルモンであるアディポネクチン
の血中濃度が低いことに加えて、体力が低い、生活活動量が低い、
脂肪摂取量が多いなどといった生活習慣に関連した因子もあげられた。
さらに、脂肪肝と判定されないような肝脂肪の軽度蓄積や
正常範囲内での肝機能検査の軽度上昇であっても、
骨格筋インスリン抵抗性と有意に関連する因子であることが明らかになった。
以上の調査から、日本人で太っていなくても心血管代謝リスクを
合併する人では、骨格筋インスリン抵抗性が病態として重要である
可能性が明らかになったといえる。
また、脂肪肝や軽度の肝機能異常は骨格筋のインスリン抵抗性を
知る簡便なマーカーとして有用と考えられ、今後、健康診断を
はじめとした予防医学での活用が期待されるという」。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160801-00050061-yomidr-sctch
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20160802/Cobs_486964.html?_p=2