殺し屋キラーT細胞を味方につけて

がん細胞に打ち勝つ時代の到来か?

Weapon: A killer T-Lymphocyte approaches a cancer cell


「免疫治療の試験で、余命数ヶ月だった末期白血病患者の

94%が寛解。

米国の研究者によると、40の血液がん患者の半数以上が

無病状態になりました。この処置は副作用の強い化学療法への

依存を軽減します。

そして、この治療の2つ目の革新的な点は、病気の再発を防ぐ

ワクチンスタイルの薬を開発できる点です。


米国での治験では、急性リンパ性白血病の患者から

T細胞として知られる白血球を採取し、癌と戦うように遺伝子を

組み換え患者の体内へ戻します。

専門家は結果に驚きました。シアトルのがん研究センターの

教授スタンリーリッ出るは語ります。
「とても驚異的です、ここまで進行した患者への効果として、

前例の無いものです。全ての療法に失敗した患者たちです、

余命は2~5ヶ月であったでしょう。

これはもうパラダイム・シフトです。がんの治療法として、

この方法は新たな柱となると思います。」

ロンドンの病院でも1歳の男の子にこれと似た処置が施されました。
癌は自然の免疫システムでは認識されないので、T細胞がそれらと

戦う役割を与えられています。

が、ありのままのT細胞はあまり効果をもたらしません。


研究所でT細胞に遺伝的な修正を加える事によって、

彼らの癌への効果を大きく改善することが出来ます。
イタリア人専門家によると、このT細胞は14年間体内に存在するということです。

つまり、癌が再発してもまた彼らが退治してくれるのです。
これまでの研究では血液がん患者向けたものだけでしたが、

現在彼らのチームは固形腫瘍へのT細胞を用いた治療を試みています。


ミラノ大学のボニーニ教授は、「治療法は風邪や他の病気でも有効である」と言います。


「本当に革命です。私たちはその入口にいます、本当にすぐこれを

用いた製品を利用できるということです。

T細胞は生きている薬です、そして、彼らは私達の身体に残り戦い続けるのです。


子供がT細胞ワクチンを接種することによって、T細胞は抗原を殺し、体内に居続けるのです。」



そして10年後同じ病原菌が体内に入っても、その記憶を持つ

T細胞によって感染していると気付く間も無いほど素早く退治されるでしょう。」

ボニーニ教授はミラノ大学で10人の患者による治験を行いました。

そして2~14年間細胞を追跡しました。

研究終了時にも、低いながらも安定したT細胞を検出することが出来ました。
英国のがん研究家カート・アーニー博士は、新しい治療法について

「刺激的ではあるが、危険だ」と警告します。
「全ての患者に効果が現れているわけではない、

また、とても強い副作用を起こす潜在的リスクがある。
もっと多くの治験によって、彼らの働き、また、他の癌でも効果が

あるかを知る必要がある。しかし、この種の治療法が命を救う希望があります。」
リッデル博士の治験では、患者には少なくとも18ヶ月の寛解状態が現れました。

しかし、7名には過度な免疫系反応が現れ、そのうち2名が死亡。
専門家は、副作用への対処法に取り組んでいます」。

http://www.mirror.co.uk/news/technology-science/science/doctors-battling-stop-cancer-hail-7377474