小児がんの3割強を占める小児急性リンパ性白血病で、

特定の遺伝子によって抗がん剤が効き過ぎる体質になる

ことを三重大学の堀浩樹教授(血液がん)らの研究グループが発見した。

論文は、科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に掲載された。

遺伝子は「NUDT15」。通常型と変異した三つの型があり、

三つの型は抗がん剤を分解する能力が低いために、

抗がん剤が効きすぎることが判明した。

日本人の3人に1人がこの特異な型を持っていることもわかった。

急性リンパ性白血病は、白血球の一種のリンパ球が

がん化して異常増殖する病気。

治療ではまず7か月、抗がん剤4、5種類を投与して、

がんの大半を死滅させる。その後、1年5か月かけて、

毎日、抗がん剤「6メルカプトプリン」を投与して、

残っているがんを少しずつ減らし、再発の芽を摘む。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160216-00050183-yom-sci

http://www.nature.com/ng/journal/vaop/ncurrent/full/ng.3508.html

掘浩樹教授

http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20100301184044391