乳がん検診ピンクリボン

よりグレードアップするかもルンっピンクリボン


東北大学大学院腫瘍外科学分野教授の
大内憲明氏らの研究グループは,
40歳代女性を対象にした
乳がん検診のランダム化比較試験(RCT)により,
マンモグラフィ単独よりも超音波検査を上乗せすることで
乳がん診断の感度,がん発見率が有意に高くなったことを発表した。


超音波による乳がん検診で

これほど大規模なRCTの成果は世界で初めてとしている。



9月にまとまった厚生労働省のがん検診のあり方に関する

検討会の中間報告では既にこの結果が取り込まれ,
マンモグラフィと超音波検査の併用が
「対策型検診として導入される可能性がある」とされている。





乳がん検診の方法としては,

唯一マンモグラフィで死亡率減少のエビデンスがある。




しかし,若年女性に多いといわれる

乳腺密度が高い乳房では,
50歳以上の女性に比べ有効性が

十分ではなかった


今回,40歳代女性を対象に有効性が証明できたことで,


マンモグラフィと超音波検査の併用が

若年女性や高濃度乳房の女性に

有効な検診方法となる可能性が示された。


 



今回報告されたのは,

1次エンドポイント(治療行為の有効性を示すための評価項目のこと)

である乳がん診断の感度,特異度,がん発見率の結果。




2次エンドポイントの累積進行がん罹患率については

さらにデータを集積し2017年度に公表できる見通しだという。


また,追跡調査を行い2027年度には死亡率減少効果についても報告したいとしている。


http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(15)00774-6/abstract

https://medical-tribune.co.jp/news/2015/1105037726/index.html?_login=1#_login