崎谷博征医師の
『細胞の日内リズム』
興味深かったのでシェアを
ー下記抜粋ー
「私たち生命体は、自然のリズムに
不可避にさらされて生きている存在です。
1日でも朝と夜、1年では
寒暖差も含めて季節のヴァリエーションが
ありますよね。
最新の研究で、1日の経過、
そして1年の季節の変化によって、
細胞がそれに応じて変化しているという
論文が発表されました
(Journal of Biological Rhythms, 2015; 30 (4): 331 )。
具体的には細胞の膜、
細胞膜の11種類ある
脂肪の構成量が変化しているという発見。
細胞の細胞膜を構成するある種類の脂肪は
朝に高くなり、夜に低下する。
あるいはある種類の脂肪は
夏に高くなり、冬に低下する。。。
といった細胞膜の脂肪構成の変化が
環境によって起こっているという研究結果です。
さらに、この細胞膜の脂肪の構成の変化が
病気の発症と関係しているのではないかという推測が
なされています。
たとえば、心筋梗塞は朝方に多い傾向にあります。
これも朝に多くなる細胞膜の脂肪成分に
問題があるのではないかという指摘。
興味深いのは、オメガ3のような“体によい”とされている脂肪も
人によっては過量で害悪を及ぼすと指摘しているところ
私はおそらく気候や明暗の変化よりも、
食事によって細胞膜の脂肪成分が
変化しているのではないかとにらんでいます。
いずれにせよ、わたしたちの細胞は
環境によってダイナミックに変化しています。
ライフスタイルに着目することが根本治療につながるのは
このような事実があるためですね」