獣の狩猟と植物の採集によって、食料を確保。
●縄文時代
狩猟と植物の採集に漁も盛んになり、自然の恵みから多彩な食材を確保。
さらに、縄文土器が登場すると調理法も多様化。
食生活が豊かになっていく。
※猪肉・鴨肉・栗・きのこ類・トチ団子の煮物、サケの薫製、栗の実、
鹿肉・栗・くるみ・山ぶどう・エゴマを混ぜて焼いたクッキー、やまぶどう酒。
●弥生時代
日本に伝わった稲作が定着すると、食生活も一変、農耕社会の到来。
高床式倉庫の登場で、食料の備蓄ができるようになる。
魏志倭人伝によると、古代人は酒好きであったようだ。
※ウグイの串焼き、ヤマメ・イワナの焼き干し、ハマグリや山菜の汁、
赤飯ちまき、にごり酒。
●古墳時代
竪穴住居でカマドが作られると、米を炊いたり蒸したりするようになる。
馬や牛を飼い、乳製品を食す文化も朝鮮半島より伝わる。
※ギョウジャニンニクの蒸物、
くるみ・ヤマノイモ・そば粉・はちみつを混ぜて練った蒸物、
せり・ヤマノイモ・ヨメナの野菜スープ、
米・くるみ・そばの実・ハスの実の強飯、にごり酒。
●飛鳥時代
税制確立、租税として各地の特産物が朝廷に納められる。
貴族の食事は豪華になり、庶民と格差がうまれる。
仏教の影響で、動物の肉を食べることがたびたび禁止される。
※庶民の食事
ゆでた山菜や青菜、若布など海草汁、玄米、塩など重税で質素に。
※貴族の食事
鮎の煮付け、タイの和え物、あわびのうに和え、ゆでたせり、枝豆、寒天、
うりの粕漬け、しょうがの酢漬け、蘇(チーズ)、わかめ汁、白米、
くるみ・うめ・びわのデザート、清酒。
古代人は、ドングリやくるみなど木の実類を常食していたようです。
木の実類は、不飽和脂肪酸。
私たちのカラダでつくることができない、必須脂肪酸を含みます。
カラダが正常に働くためには、脂質は不可欠な栄養素です。
健康な皮膚や頭髪、そして細胞膜などやホルモンは脂質によって保たれています。
いい脂質を取ることは、とても大切です。
そして木の実類は、カラダを錆らせない抗酸化作用があります。
食生活に、私たちとなじみの深い、木の実類を取り入れてみましょう。
もちろん、なんでも~すぎ~ばっかりは×なので、1日ひとにぎりを上限に。