子育てに悩むお母さんに…③『勇気づけのポイント』原田綾子さん

皆さん　こんばんは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

『勇気づけのポイント』

「リフレーミング」は、他者への「勇気づけ」にも有効です。私がまだ新米教員だったころ、担任したクラスに暴力的な男の子・Ａ君がいました。Ａ君は、ささいなことでカットなり、物を壊すことがあります。危険なことをした際にはビッシと叱りました。その時、Ａ君が「僕はいつも怒られる、ダメな人間なんだ」と言ったので、私は「そうかな。先生、Ａ君のいいところ、たくさん知ってるよ」と、彼の長所を挙げて、こう言いました。

「Ａ君は乱暴的なところもあるように思うけど、それはエネルギーをいっぱい持っているってこと。そのエネルギーをプラスの方向に活かしてみようよ！」

　そう言って、Ａ君を「勇気づけ」続けました。状況は一進一退で、時には友達に暴力を振るってしまうこともありましたが、根気強く「勇気づけ」続けることで、徐々にＡ君は変わっていきました。それまでは「自分はダメな人間だ」と思っていたＡ君が「自己受容」していくとともに、暴力は鳴りを潜めていきました。

「自己受容」ができれば「他者信頼」もできます。最終的にＡ君はクラスのリーダー的存在にまで成長したのでした。

　子供の例についてお話ｊしましたが、これは相手が大人でも変わりません。上司と部下、先輩と後輩、教師と生徒、友達同士など、人間関係全般で「勇気づけ」は可能です。

勇気づけをする際のポイントは次の五つです。

ポイント①　貢献や協力に注目する。

　貢献や協力に対して「○○してくれて、ありがとう。助かったよ」というように感謝と喜びを伝えます。

ポイント②　過程や姿勢を重視する。

　結果を評価するのではなく、その過程での努力や姿勢に注目します。特に結果が悪かった場合には「残念だったけど、がんばっていたね」と「努力している姿を見ている」というメッセージを伝えてください。

ポイント③　できていることに注目する。

　例えば、嫌いな食べ物を一口食べたときには「苦手なのに一口食べられたね」と少しでもできたこと、成長したことに注目して、勇気づけましょう。

ポイント④　失敗も受け入れる。