ピザ雄さんは日本が大好きで、もしかしたら一生住んでもいいかもなぐらいお気に入りの様子です。
まあ一生日本に住むわけにいかないので、近い将来ニューヨークに帰ることになっていますが、ピザ雄さん的には日本とニューヨークを行ったり来たりしたいようで、来年は一人で日本に戻ってビザの延長手続きをするとまで言ってます。
そこまでお気に入りの日本生活ですが、彼にとって切実な問題がいくつか。
一つはお薬です。
お腹が弱いピザ雄さんにとって、アルカセルツァーとペプトビスモは必須。
ところがこのどちらも日本ではなかなか手に入りにくいんです。
アルカセルツァーは私も、これがないと生きていけないというぐらいお気に入りの胃薬。
鎮痛剤入りの胃薬で、その含有量もアメリカ人向けとあって、多分日本人的にはちょっと強すぎるのでは?と疑問を持ってしまうかもしれませんが、とにかく魔法の薬か!と思うぐらいよく効く。それも速攻。
胃が痛い。
胃が重たい。
胸焼けがする。
はいアルカセルツァー。
はい治った。
という感じです。
日本ではほぼ入手不可能ということで、前回アメリカに帰った際に、ドラッグストア巡りをして大量に箱買いしました。
ちなみに私はオリジナルフレーバーが大の苦手。
なんか鉄みたいな金属ぽい変な味がするんです。
なのでレモンライム味のアルカセルツァーを見たら即買い。
まじでありえないほどの大人買いをしました。
そして次なるペプトビズモ。
これ、止瀉薬。
そう。
アメリカ人にとっての正露丸ですわ。
もちろん胸焼けにも効くのですが、私はこれまた味が大の苦手。
あと毒々しいピンク色も結構苦手です。
まだニューヨークで学生だった頃、同級生のお家でオナカイタイと言ったら、
「これを飲め」
とスプーン一杯の毒々しいピンクスライムのようなこれをグアッと口に突っ込まれたことがあります。
その時の金属味が忘れられず、いまだにちょっとトラウマなんです。
でもピザ雄はオナカイタイ=ペプトビズモなんです。
これも日本では多分入手困難。
これまた前回のアメリカで大量買いしましたが、すでに品切れ。
先日、ピザ雄が何らかの理由で盛大なるオナカイタイになった時は、ビオフェルミン止瀉薬を買ってきて飲ませましたが、効き目はあったもののアメリカ人的になんか納得が行かないらしく、ペプトビズモはどこにいったー!と大騒ぎでした。
まあ8月にまたアメリカなので、この時に洒落じゃなくスーツケース半分はアルカセルツァーとペプトビズモになると思います。
と、前振りが異様に長かったですが、日本好きなピザ雄さんにとってもう一つ深刻で重大な問題は、洋服と靴。
洋服はGAPでなんとか揃うということがわかりましたが、それでもXLサイズはすぐに売り切れてしまうので、季節の初めに大量大人買いをしなければなりません。
もう一つの大問題は靴です。
これだけはもうどうしようもありません。
日本でいうサイズ31センチ。
アメリカのサイズ13。
かつてはアメリカサイズ12、日本サイズ30センチだったんですが、デブったせいで足のサイズも拡大し、今やサイズ13。
化け物サイズです。
そんなもん、普通売ってませんわ。
靴屋に行って、これのサイズ13(あるいは30センチ)ありますか、と聞いても、申し訳ございません、という返事しか返ってきません。
これまた先日のアメリカで3足ほど購入した様子でしたが、毒が出ているのか、すぐに臭気がひどくなって履けなくなってしまいます。
昨日
「スニーカーでとても気に入ったものを街で見かけたんだけど、オンラインで買えるかな」
と聞いてきました。
キアヌリーブスご愛用の快適ウォーキングシューズブランド『メレル』の靴です。
見た目はダサ目ですが本当に快適らしいので、早速オンライン検索。
奇跡的にサイズ13がAmazonで見つかったので、注文したら今日届きました。
パッケージを開けると、なんということでしょう。
サイズ13を注文したのに、届いたのはサイズ12。
どうしよう!
と、思ったんですけどね。
ピザ雄は思い込みが服を着て歩いているようなタイプなので、もしかしたら騙せるかも。
と思ったんです。
そもそも、なぜなのか『靴とサンダルはつま先が異様に余っていないと快適ではない』という思い込みをしている様子のピザ雄なので、サイズ13どころか、サイズ12でも大きすぎるんじゃないかと密かに思っていたんです。
サンダルなんて、つま先がかなり余っているのを何度も目撃したほどです。
よし。
黙ってこれを履かせてみよう。
「届いたよー」
と素早く箱から出して手渡すと
「サンキュー」
となぜか自室に持っていき、中でゴソゴソ。
ほどなく出てきて
「ピッタリだったー!ありがとうレイコ!」
よっしゃ!
騙せた!
ていうか、サイズ12でもつま先余ってるじゃん。
「つま先は余っていなくてはならない」
ああはいはい。そうですね。よかったね。
「やっぱりサイズ13でパーフェクトだ!」
あんたそれ、本当はサイズ12なんだけどね。
よかったね。はいはい。
あーよかった。
返品するの、超めんどくさいから、騙せて本当によかった。