みなさんももうすでにご承知くださっていることと思いますが、我が家のピザ雄さんは本当に変人です。

アメリカ人だからということではなく、カルチャーショックでもなく、ただただ変な人です。

 

かつて彼はファイアファウスでナンバーワンシェフと呼ばれ、彼が食事当番の日はお仲間たちから

「え。今日はポール?やったー!」

と喜ばれるほどだったとか(ピザ雄自己申告)。

確かに彼はお料理がとっても上手です。

お料理が本当に上手な人って、食材を切ったり刻んだり切り目を入れたりするのも上手だし、もっというならば普通にトースターでパンを焼くだけでも絶妙のタイミングで取り出して、最高の焦げ目をつけてくれる。

ピザ雄はまさにそういう感じでした。

それがおそらく鬱がきっかけなのか何なのか?ある日突然お料理に対する情熱を失ってしまい、惰性で作っていたお料理ときたら、ミンチ肉を買ってきたままバーンとフライパンに乗せて塩と胡椒をふりかけて焼いただけのものとか、買ってきた死ぬほどまずいデリご飯を温めてマスタードを塗りたくっただけとか、そんな塩梅になり、ついには

「家の中で料理の匂いがするのがいやだ!」

という理由で、自分がお料理をするのをやめただけでなく、私にまで

「家の中で料理しないで」

と言い出す始末となりました。

 

まあ私も別にお料理にそんなに興味があるわけではないし、どちらかというとお腹が減った時に美味しいものを食べられるのであれば、手作りでも買ってきたものでも、カップラーメンでもいいわ、というタイプなので、ああそうですか。で済ませていたんです。

でも、ほんのたまにですけど、卵を茹でたりパスタを茹でたり目玉焼きを作ったりすることもあったんですよ。ほんのたまに。

前のお家でのことですけどね。

前のお家はIH。お台所の見た目もスッキリしていました。

ところが新しいお家は完全にガス台。

あの三徳?ってやつですかね。

あれがあるガス台です。

 

引っ越す前から

「ガス台が邪魔だ。取り外してしまおう」

とまたわけのわからんことを

言い始めていたんですけどね、ピザ雄が。

そんなことをしたら後々困るよ。とそれだけは拒否していたんです。

 

で、妥協した結果、これ。

 

↑おわかりいただけますでしょうか。

 

↑そうです。ガス台を覆う木のカバーをオーダーメイドしました。

 

お家の改装をしてくださった大工さんにお願いしてカスタムメイドです。

木の香りが漂う台はとても美しい仕上がり。

なんですけど、ガス台カバーなんて他に誰か作って設置してる人いますかね?

大工さんにお聞きしたら

「えー。それはまあ、みなさんガス台は使われますからねえ・・・」

 

そうですよ!

ガス台、使いますよ普通!

 

まあ、いいですけどね。

キッチンカウンターがスッキリして、とっても気持ちいいですけどね。

あの人、一生火を使う調理をしないつもりなのかしら。

変な人・・・。