ニョロニョロランプ、着実に増殖してます。

ついに私の友達も買ってしまいました。

この調子で全国にニョロニョロが生え続けて、別バージョンの発売までこぎつけさせたいと思います。

あと、ムーミン繋がりですが、スナフキンがミムラ姉さんとミイの異父兄弟だって知ってギョッとしてます。

ムーミンの原作って結構くらーくてオドロオドロしてるけど、こんな生々しい人間模様まであったとは。孤独のさすらい人だと思っていたスナフキン。家族がいたんですね。

 

話はコロッと変わりまして昨日のことです。

ピザ雄の食生活が、

ピザ→パスタ→トンカツ→天ぷら→そば→ピザ→パスタ→トンカツ→ピザ→トンカツ→ピザ→パスタ

と、あまりにも不健康すぎるということと、私自身も美味しい野菜炒めが食べたいなーと思ったので、大量のキャベツと玉ねぎ、もやし、そしてソーセージを買って来て野菜炒めを作ることにしました。

午後6時からオンラインのセラピーを受けるピザ雄に

「じゃあ終わったら料理するからね」

と言った瞬間、ぱああああーっと顔色が変わり

「ホワーイ!」

顔つきはほとんど激怒状態です。

ホワーイ!ってああた。

こっちが言いたいわよ。

なんで怒るんだよ。

 

「いらない」

 

なんだとうっ!

 

まあ先日えっらそうに

「相手に左右されず自分の幸福感を追求するのだ」

とか言っておきながら、結構速攻でブチキレしました。

 

「食えよ!」

 

「…」

 

黙りやがったな。じゃあもういいよ。私一人で作って食べるから。

 

「そうして。一人で食べて」

 

クソー、生意気なっ。

そういう態度なんだったら、ピザ雄のために買ったソーセージじゃなくて豚肉を入れようかな。郵便局にも行かなくちゃいけないし。

と出かける支度を整えていると、ノソノソとやってきたピザ雄。

 

「やっぱり食べる」

 

「えっ。別にいいよ無理しなくて」

 

「無理じゃない。料理してください」

 

何度も言いますけどね。

えっらそうーに

「相手に左右されるな」

と言いましたけどね。

そりゃまあ左右されますよね。

 

言っても無駄だと知りつつも

「なら作るけどさ。コミュニケーションにおいてファーストリアクションって大切なんだって理解してくれないと、私だって不愉快な気分になるんだからね」

とついついお小言を言ってしまいます。

「ゴメンナサーイ」

と言うので許してやりましたが、その後がよろしくなかった。

 

郵便局から戻るとセラピーの真っ最中だったのでベッドルームで時間をやり過ごし、そろそろ終わったみたいだな、とリビングルームに入っていくと、ピザ雄が、私が刻んでおいた野菜をフライパンに放り込んで炒め始めていました。

へー。料理する気力が出て来たのか。それはよかった。

 

と思ってみると、彼が炒めているのはピーマンと玉ねぎだけ。

しかも炒めて出た野菜のお出汁を全て捨ててしまうのを見てギェー。

いや。我慢しろ玲子。

ここで口出しをしてはいけない。

 

ふとカウンターの上をみると私が刻んだキャベツともやしはそこにおいたまま。

これも入れなくちゃ

と野菜のかごを手に持つと

 

「いらない」

 

えっ?いらないって何が?

 

「キャベツとかスプラウトとか食べない」

 

え。

いやでも。

え?

 

「僕はこっちを食べるから君がそっちを食べればいい」

 

おいこらちょっと待て。

ピーマンとオニオンだけ炒めて?

そっちを一人で食べるから、私はキャベツともやしを食えと?

全部炒めて野菜炒めなんだけど?

 

無言でピーマンと野菜をグジュグジュに炒めた挙句、ソーセージを一気にドッバーと深鍋の底に放り込むピザ雄。

どうするつもり?

じーっと見ていると、ソーセージの上にグジュグジュに炒めたピーマンと玉ねぎを乗せてグジュグジュと煮込み始めました。

 

スープ的な何かを作ろうとしてるんだろうか?

 

ここで私の

「相手の意向なんて深く構うな』指令が発動。

 

黙ってキャベツともやしを炒め始め、グジュグジュで気持ち悪かったけれど、ピーマンと玉ねぎも自分が欲しいぶんだけ鍋から取り出し、ソーセージもレスキュー。

ジュージューと勢いよく強火で炒めていると

 

「何をしてるんだっ」

 

と慌てて駆け寄ってきました。

そうそう。

アスペルガーって自分の手順がこの世の全てなので、他の人にそれを邪魔されるとパニックになるんですよね。

そんなもん知ったこっちゃないわよ。

私だって食べたいものは食べたいように食べるのよ。

 

「どうしてソーセージを取り出すんだっ」

 

「私はパキパキのソーセジが好きだから、自分が食べるぶんを焼いてるだけよー」

 

「グウ…」

 

ふふ。

我慢してる。我慢してるな。

自分のやり方を押し通したいけれど、それをやったらレイコにしばかれる。

と理解している様子。

いやマジで、お前が自分で食べたいものを自分で食べたいように調理するんだったら、私も同じようにしてもいいはずだよね?

 

最終的に私が作った野菜炒めはごま油とお醤油の香ばしい香りとパキパキのソーセージでなかなか美味しくできましたが、ピザ雄はグジュグジュに煮崩れた味のしないピーマンとオニオンと煮込んだブクブクのソーセージを5枚切りの食パン(トーストもなぜか拒否)に乗せて食べてました。死ぬほどまずそうだったわー。

いやーでも私、まだまだ学びが足りません。

ピザ雄にお誕生日プレゼントと料理は禁物。

はい。

もう2度としません。

チッ。