そうそう。

Global Entryの記事にコメントいただいたように、アメリカに飛行機で行く時に航空券にSSSSと記載されることがたまにあるんです。

いや。アメリカ入国とは限らず、たしか外国から入国する時にはどの国でも起こり得るんだったと思います。

そのことを知ったのは多分6−7年前。

SSSSとはSeondory Security Screening Selection(セカンダリー・セキュリティ・スクリーニング・セレクション)の略で、

『入国時に『要警戒』カテゴリー扱いになり、通常のスクリーニングに加えてセカンダリーのスクリーニングを必要とする人物』

とみなされたという意味らしいです。

これが航空券に記載されると、たとえTSA Preやグローバルエントリーを持っていても、セキュリティチェックで止められ、We got quad!と朗々と声高に呼ばわれ、空港オフィサーがやってきて身体をいじられスクリーニングされ、靴も荷物も別場所に追いやられ、と本当に面倒なことになります。確か45分から1時間ぐらいセキュリティチェックに余分に時間がかかってしまうはず。

 

その記事を初めて読んだまさにその数ヶ月後ですよ。

我らがピザ雄さんの航空券にSSSSが印字されたのは。

 

この時、私たちがどこに行こうとしていたのか覚えていませんが、私はすでにグローバルエントリーを所持しており、ピザ雄にも早く取れと口を酸っぱくして言っていたのに、「別にそんなものいらん」とにべもなく断られていた矢先だったんです。

彼の航空券を見て

「あっ!」

と言うと、傲慢で天邪鬼なくせに気が小さいピザ雄は顔色を変えて

「何?」

「SSSSがついてる!」

「SSSSって何だ!」

この時点で既にキレ気味です。気が短いなしかし!

「これつい最近私も知ったばかりなんだけどさー・・・」

と説明すると、ピザ雄さんみるみる青ざめていきました。

「ホワーイ!なぜ僕にそんなものがー!」

知らんけど、まあ割と要警戒な感じだよねピザ雄って。すぐキレるし、ものは壊すし。

「あり得ないー!どうするんだー!」

知らんがな。

「キミの航空券はどうなんだっ」

私のにはそんなもん印刷されてないよ。

もう心の中は『おざまあおみろだわ』ですよ。

別に憎いわけじゃないけど、普段色々と迷惑をかけられているので、こう言う時は結構胸がすく思いですわ。

 

「いや。こんなものなんでもないに違いない。大丈夫だ!」

とまた意味のわからない傲慢が出ましたが、そんなわきゃありません。

当然セキュリティチェックで列から外され、どこかに連行されていきました。

あー。これ、私思いっきり巻き込まれてるじゃん。

おざまあおみろとか言って、待たされるのは私も同じじゃん。

と思ってため息をついて荷物をまとめていると、思いの外あっという間にピザ雄がもどってきました。

 

やったな。

多分あれだな。

消防士のIDだな。。。。

 

「早かったね」

何くわぬ顔で言うと

「オフコース!」

「オフコースね。そうね。消防士だもんね」

「オフコース!」

 

ということで、ファイアファイター(と多分ポリスとアーミー)は伝家の宝刀でいけるらしいです。

でも、今これやられたらどうなるのかな。

引退後も消防士のIDはずっと身に付けてるし、やっぱりあっという間に解放されるのかな?