↑ココ。
何せニューヨークの自宅を引き払い、全ての荷物を倉庫にぶっこんで日本に来たものですから、ニューヨークに帰った帰った言っても、そこに自宅があって玄関開けて「ただいまー!」となるわけではありません。
宿泊場所はおっっっったかーーーーーいホテル。
いやまじで、奥さん。高いですよニューヨーク。
高すぎてチビりそうになるぐらい高い。
そしてたった2週間とはいえ、ホテル住まいと自宅住まいではやっぱりリラックス度が全然違いますよね。
今回宿泊したaka centralparkというホテルはアパートメントスタイルのホテルなので、お部屋も広めでマンハッタンのど真ん中だというのにチャージされる謎の『リゾートフィー』とやらもチャージされません。
でも!
高い!
それでも高いんです!
これはちょっと2週間近くも宿泊は無理かなあ、と思案しましたが、お部屋の広さとロケーションをじっくりと吟味すると、それでもこのホテルの条件はかなり良い。ヌググググと迷っていると、なぜかピザ雄が
「ホテル代は出してあげる」
と言ってくれました。
えー!!いい人じゃんピザ雄!
ありがとうピザ雄!
こうしてたまに仏になるピザ雄さまのおかげで、大変快適に過ごすことができました。
身の回り品や自分の家具があるわけではないけれど、スタジオアパートメントに一人暮らしをしていた頃のことを思い出して、本当に楽しかった!
時差ボケのおかげで朝は早よから目が覚め(といっても午前7時です)、ロビー横にある小さなホテル経営のカフェに行き、ハチミツ入りティーとクロワッサンを毎朝購入してお部屋でいただきました。
このカフェのおじさんがとってもとっても良い人で、毎朝私が行くと
「おっきたね!」
と笑顔で出迎えてくれました。
なんといってもまだパンデミックの影響が色濃く残るニューヨーク。
中でも観光業は大打撃を受け、立ち直るまでにまだまだ時間がかかりそうな状況ですからね。宿泊客が大幅に増えたであろうホリデーシーズンでも、ホテル併設のカフェやレストランはおそらく人手が足りないというのも理由の一つで、フルでオープンできないお店がたくさん。
このカフェも6月にようやく再オープンしたけれど、営業時間は大幅に短縮。平日は午前7時から午後1時まで、週末はクローズです。
午前中のお客もあまり多くなく、ほとんどの日は私一人でした。
ドヒマなので所在無さげにキッチンの壁にもたれているおじさん。
私が行くと
「グッドモーニング!」
とニコニコ。
「今日は何にする?いつものやつ?」
と張り切って応対してくれました。
「そう。いつもの」
と私がいうと、
「アールグレイティーにハチミツとミルクね!」
と、とってもおいしい熱々のミルクティーを作ってくれました。
クロワッサンもホカホカに温め、バターやジャムをどっさりおまけしてくれたので、お部屋でゆったりおいしい朝食が楽しめました。
一度珍しくお昼過ぎにグリーンティーを買いに行ったら、めちゃ張り切ってハチミツをたっぷり入れられたのにはギャーとなったけれど、これも意外に美味しかった。
そして最終日、
「明日帰る」
というと
「オー。元気でね。またきてね。これはボクのおごりだよ!」
と、紅茶をおごってくれました。
多分イタリア系かなあ。英語に訛りがあったけど、本当に優しい良いおじさんだった。
そしておじさんの紅茶は本当に絶品でした。
次にニューヨークに行く時は、本格的に帰国の時かなあ。だったらあのホテルに泊まることはもうないかもなあ。
だとしても、おじさんには会いに行こう。
旅で出会う良い人の思い出って、心が温まりますよね。
あのク○みたいなイミグレーションオフィサーとはエラい違いだわ。
↑早くビジネスがカムバックするといいいね、おじさん。