昨日は強烈な時差ボケで全く使い物にならず、久しぶりの尻松さんとのディナーも延期にしてもらいました。

一日中ボーっとしてしまった上に、「もう寝ていいかな?」と時計を見るとまだ夕方5時。

いやー。やっぱりニューヨークと日本の時差ボケ、特に日本からニューヨークに帰った時の時差ボケは相当きついです。

 

一昨日JFKに到着した時の素晴らしいカルチャーショックについてですがね、本当にちょっと「え?ニューヨークってここまでひどかった??」

と呆然とするほどでした。

 

まず私はGlobal Entryで入国手続きを簡略化しています。

イミグレーションに並ばなくて済むので、混雑時には本当に助かるのですがこのGlobal Entryのマシンが壊れていることが多いんです。

私の場合グリーンカードであることもあってか、8割ぐらいの確率で機械での手続きでは完結せず、『Global Entoryオフィサーのところに行け』と指示が画面に出るんです。

今回もやっぱりそうなってしまったので、トコトコとイミグレーションの窓口がある方に歩いていくと、突如黒人の係官に呼び止められました。

 

「wow wow wow!何をやってるんだ!?」

もうハナっから小馬鹿にしきった態度と口調です。

 

「いや、グローバルエントリーの機械が・・・」

と説明しかけると、それを遮って

「グローバルエントリーならあっちへ行け」

と機械を指差してシッシと追い払う仕草・

「今それをやったら画面にオフィサーのところに行けと言われたんだけど」

「フン。じゃあ16番」

16番っていきなり言われても、どこの16番だよ?

 

その係官(ていうか、案内係)が指差した先の、太い柱の裏側が16番窓口だったんです。

キョロキョロと見渡しても16番が見えず、後戻りしてキョロキョロしていると、また

「おいおいおい。何やってるんだ?ハ?さっき説明したことを理解できたのか?」

バカにしてる。絶対に心からバカにしてる。

「16番でしょ」

「1616161616!シックスティーン!理解した!?」

「161616はいはい。シックスティーンが見つからないんですけど!」

「1616161616!」

シックスティーンを連呼しながら指を差すけど、コイツは16番が柱の影に隠れて見えないこともちゃんとわかってやってるんです。

背後から来た観光客たちも

「16?どこに?」

とキョロキョロしてました。

 

やっと柱の後ろにあることに気がついてそちらに歩いていくと、今度はグローバルエントリーオフィサーの無礼千万な洗礼ですわ。

 

「ネークスト!」

と呼ばれていくと、指先をクイクイっとして

「パスポート」

しかし本当に失礼な態度だな!

パスポートを手渡してすぐにグリーンカードを出そうとしたら

「フィンガー!」

と言われ、右手の4本指をグイグイグイイイーっと指紋採取マシンに押しつけられました。

指先が乾燥しているせいか、私いつも指紋が取りにくいんです。

ギュウギュウギュウウウウっと左右の手指を押さえつけられ、やっと終わったところでグリーンカードを取り出すと、

「グリーンカード!どうして先にこれを出さないんだ!パスポートなんかよりこれが一番大事だって理解しているか!?」

ほとんど怒鳴っています。

パスポートをバシバシ叩きながら。

「はあ・・・」

呆れてため息混じりに返事をすると

「アメリカに来るのが初めてなのか!?え?」

と重ねて言われ、まあほんと、内心ブチギレですわ。

もちろんイミグレーションオフィサーに対してブチギレなんてしたら、どんな目に遭わされるかわかりませんからね。グッと我慢ですけど、内心ブチギレ。

「ノー」

と一言だけ返しながらふと思いつき

「スタンプはどこで押してもらえますか」

と聞いたら、もう奥さん。どえらい剣幕で

「は?スタンプ?なんのために!?」

「いや・・・出入国の記録に・・・」

「記録!?誰になんのために!?何がしたいんだ!?スタンプが欲しけりゃグローバルエントリーなんかするんじゃない!どっちがしたいんだ!?」

 

もう本当に失礼と無礼が服を着てそこに座っているんだなお前は。

朝っぱらからそんだけ不機嫌で、本当に不幸を撒き散らしてるな!

 

「ああはい。わかりましたもう結構」

 

と言うと、黙ってパスポートとグリーンカードを返してきました。

その時、一瞬パスポートのページを開いて、手元のスタンプを手に持ったんですよ。係官。

『あれ。結局スタンプを押してくれるのかな?』

と思ったんですが、結局意地悪な気持ちの方が勝った様子で、パタンとパスポートを閉じてそのまま返してきました。

意地悪と無礼の嵐よ本当に。

 

その後、出てきた荷物は上下逆さまな上に、よその誰かのスーツケースの後ろにブッ転がっていたので、取り込むのに一苦労しました。

 

けれど、税関の前で「えーっと私は税関通らなくていいんだよね?」と一瞬迷っていると、アジア系の空港係官が背後からやってきて

「そっちじゃなくてこっちだよ。ほらこっち」

と手を振って案内をしてくれました。

出口を指差しながら

「じゃあね!」

と笑顔を見せてくれて本当に癒されました。

空港係官って97%ぐらい意地悪で無礼で高飛車だけど、たまにはこういう人もいるだなあ、と感動しました。

 

そしてその後。

Uberを呼ぼうかなと携帯を取り出したところ、タクシー係のような服装の女性が近寄ってきました。

「タクシーが必要?」

と言われたので、うーん、まあイエローキャブも定額だからキャブでもいいか、と思って「イエス」と言うと、じゃあこっちについてきて。と手招きされました。

 

外に出て目の前にイエローキャブ乗り場があるのに、そこは素通り。

あれ?」と思っていると、

「女性のドライバーにしてあげる」

と言われました。

「え?そう?」

と言いながらなんとなくついていくと、そこはどこからどう見ても白タク乗り場。

大きな車を指差して

「あの車に乗って」

と言われましたが、これは絶対おかしい。

 

女性ドライバーがニコニコと出てきたので

「マンハッタンミッドタウンなんだけど、いくら?」

と聞いたら

「えーっと・・・メーター計算よ」

 

もう絶対おかしい!

「あーごめんなさい。イエローキャブに乗るつもりなので」

 

と言うと「オッケー」とすぐに引き下がりました。

 

うーん。

外国人でしかもアジア人の女一人だと、このようになめられるんだな。

英語を話せたので多分「ちょっとこいつはダメだ」とすぐに引き下がったのかもしれません。

そもそも最初にここにつれてきたあの女。

オフィシャルな案内係みたいな服装だったけど、絶対怪しい。

 

これからみなさんどんどんニューヨークにも旅行に来られるようになると思いますが、空港の白タクもあの手この手で客引きの手口がどんどん巧妙になっているので、本当に気をつけてください。

 

この後無事にUberを呼んでホテルに到着し、すぐにお部屋に通してもらえたので助かりましたけど、今日も時差ボケはまだぬけきっていません。

昨日はサンクスギビングデー当日で、半ブロック先でパレードがドンジャカドンドン通ってましたけど、時差ボケだしそもそも一ミリも興味がないので見に行きませんでした。

ニューヨークに住み始めて30年以上の間、一度も見に行ったことがありません。多分これからも一生見に行かないと思います。

今回は珍しく一度ぐらいミュージカルをみておこうかと思い、もう終わってしまうPhantom of the operaをみようかと思ったら、チケットが軒並み1000ドル越え!

高い!

なんでもかんでも高いニューヨーク!

昨日もスターバックスでドリンク2種類とローフケーキ、オートミールを買ったら40ドル以上払うハメになりました。

40ドルってあーた、五千円以上ですよ奥さん。

「スターバックスで5000円って、どうやったら使えるの?」

と思わず独り言が出ました。

今日お昼に食べたモモフクのラーメンも、一杯21ドル。2800円です。高すぎるわ!美味しかったけど!

 

↑これ。見た目はギトギトだけど、そんなに濃い味でもなかった。

 

↑このユズレモネードは6ドル。800円ぐらいですかね。

 

あと、フィルターウォーターは3ドル。フィルターウォーターってああた。水道水やん!