私の携帯ではなく、代理で携帯電話を解約する必要が出たので、このところ色々と手続きを行なっているんですが、ちょっとあまりにも理解不能なシステムでびっくりしています。

 

以前も父のために銀行手続きをしている時、何かというと

「ご本人様でないと」

と何度も言われ、手押し車でヨレヨレになっている父を伴って銀行窓口まで必死でいくと、今度は目の前にそのご本人様はいるけど高齢で文字が書けないと言ってるのに

「ご本人様にご記入いただかないと」

と何度も言われ、私はもとより父もブチギレしそうになる場面が何度もありました。

 

今回はお友達のお父さんが高齢者施設に入居され、ご家族の代理で委任状をいただいて携帯電話解約をしようとしているんですが、これが困難極まりなかった。

やっぱり開口一番は

「ご本人様でないと」

ですよ。

高齢で外に出られない人がこの世にいるということを知らないんですかあなたは。

と言いたくなります。

 

「委任状もあります。ご本人の確認書類も全て揃ってます」

というと、今度は

「委任状はご親族様でなければ法的に有効ではありませんから受付できません」

ときたよ。

 

は?

委任状ってじゃあなんのためにあるの?

本人が認めてサインして印鑑おして身分証まで託してるのに?

しかもああた、通話履歴を見たらもう3年ぐらい通話してないって明らかでしょ?

高齢なんですよ高齢。

めっちゃ高齢なんですよ。

ここまで自分で来られるなら、携帯電話も使いますよ。

高齢で携帯が使えなくて、代理人をたてるぐらいの状況なのに、どの口で

「ご本人様でないと」

とか

「ご親族様でないと」

とか言うのか?

携帯電話って人と人を繋ぐビジネスでしょ?

もっとこう、そういう杓子定規なのもいいけど、本人の運転免許証を見たら今何歳かぐらいわかるんだし

『わあご長寿でらっしゃいますねえ。わかりました!特別に今回はご解約手続きをさせていただきますねー』

とか笑顔で言ってくれたりしたら、速攻で携帯会社乗り換えちゃうし、お友達にだって「あの携帯会社いいよー」って宣伝もするのに。

あるいは、そこまではできなくても、

『なんとかしたいですね。ちょっとお待ちくださいね』

ぐらい言って、一生懸命なんとか解約手続きをしようという努力ぐらい見せてくれたらこちらだって「ありがとう!!!」って気持ちになるのに、そんなそぶりはゼロ。

とりつくしまもないとはこのことという態度に終始してました。

 

挙げ句の果てに何度も何度も

「書類は全てご本人様にご記入いただかなければなりません。代筆は受け付けません」

としつこくネチネチ言うので

「いやそんなこと言うけど、文字が書けないぐらいの状態だったらどうするんですか?」

と聞いたら

「その場合は医師の診断書を提出してください」

 

は?

診断書?

「この人は年寄りすぎて字が書けません」

っていう診断書を?

お医者さんにもらってこいと?

わざわざ。

このクソ携帯を解約するためだけに?

そこまで手間をかけさせる?

17年間も顧客だったお客様に向かって?

 

「ご親族様あての委任状でしたら受け付けます」

と3回ぐらい言われたので

「そういうけど、そうなると今度はご親族様の証拠を提出しろとかいう話になるんじゃないですか?」

というと

「いえ。ご親族様でしたら親族ですという口頭の申告だけで大丈夫です」

 

え?は?そうなんですか?

 

「だったら例えば私が『姪です』って言ったらそれで通っちゃいますよね?」

「でも姪じゃないですよね」

 

食い気味に言われて思わず!おもわず!!!

「Say that again?」

と。言いそうに。なりましたよおいこら。

姪って呼び捨てにするな!姪じゃないけど、なんかお前に呼び捨てにされたくない!

 

そもそも笑いが一ミリもない。

ここは関西なのに、このおっさんには笑いが一ミリも!ない!!

 

あまりのことに呆れ果て、

「こういうのってもしかして独居老人とか身寄りのないご老人が施設に入所してから解約ってほぼ不可能じゃないですか?」

と言ったら

「そういう孤独な方こそ、なんらかの連絡手段が必要ですから携帯を一台お持ちいただくのは良いです」

 

 

 

 

もう。

 

もういいです。

 

はい。

 

何なん一体。何なん!!!

 

 

年寄りをもっと大事にせんかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!