今住んでいるマンションは、かつては6割ぐらいが外国人居住者だったのですが、今は8割ぐらいが日本人になっている様子です。

それでも外国人が多めに住んでいるため、館内のお知らせフライヤーは常に日本語版と英語版の2種類が貼り出されています。

 

先週、ピザ雄がなんか妙にウキウキした様子でセブンイレブンから帰ってきました。

そしてウッキウキイとした声で

「廊下に私物を置いてある部屋を発見したけど一緒に様子を見に行こう!」

と言い出したんです。

 

は?

え?

ちょっと何言ってるかわからない。

 

ピザ雄がオーチョとチョビピローを抱きかかえ、めっちゃくちゃウキウキした様子でドアをガチャガチャしているので、ちょっと本当にこの人やばいんじゃないかと思い、パシッと手を止め

「ちょっと待ったあ!どこに行って何をするつもり!」

と問いただしました。

 

「だからさ。反対側の部屋のドアの前に変な靴棚とかがあるからそれを見に行こうかと思って!」

 

いや。本当に意味がわからない。

 

「レイコはエレベーターの張り紙を見てないの?廊下の共有部分に私物を置いてはいけない。消防法で定められている。決められた日程までに撤去しなければ廃棄処分にする、って買いてあるでしょ?」

 

「それは読んだけど・・・・」

 

「なのにあそこの住人は靴ラックとかアルコールスプレーとかを玄関前に置いたままなんだ!」

 

いや。それはまあ、わかるけど。でもだって、今日はまだ期日まで一週間ぐらいあるよ?

 

「一週間後に撤去するならなぜ今しないんだ!」

 

知らないよそんなこと!

 

「ちょっととにかく一緒に見に行こう」

 

なぜ。

 

なぜそんなことをしなければならない。

 

 

なぜか抜き足差し足で部屋を出ていくピザ雄。

仕方ないので後をつけると、エレベーターホールを通り抜け、反対側のユニットの玄関先までソロソロソロ。

 

確かに玄関前にスニーカーが山ほど乗ったシューラックと、その端っこに引っ掛けたマスク、そしてアルコールスプレーが2個。

 

「ほら!まだ置きっぱなしな上に、僕が昨日見た時と全く位置が変わってない!しかもスニーカーの横にマスクを引っ掛けるなんて、不衛生だし本末転倒だと思わないかい?」

 

わかる。

わかるよピザ雄の言ってる意味も気持ちも。

でも、でも、超ウルトラ関係なくない?この家の人がシューラックにマスクをひっかけようがアルコールスプレーを置きっぱなしにしようが、ピザ雄には心底関係なくない?

 

「張り紙にはデッドラインが書かれていた。その日までに彼らは全て片付けると思う?」

 

私の気持ちは完全にスルーしてこう聞かれ、うーんと考えると、まあ多分片付けないだろうなあ、とは思いました。

 

でも、やっぱり心底関係ないよね?ピザ雄には?

 

その日から、本当に毎日ピザ雄のシューラックチェックは続いています。

本人、めちゃ楽しそうなのであえて止めませんけど。

 

そして今日、よくよく注意して日本語と英語のフライヤーを両方読み比べてみたら、日本語では

「期日までに撤去していただけなかった場合、こちらで撤去し、他の場所に保管させていただく可能性がございます」

となっていたけれど、英語版では

「期日までに撤去しなければこちらで撤去・廃棄します」

という言い回しになっていました。

 

うーん。言語的な言い回しの違いというよりは、英語スピーキング住民にはこれぐらい言わないと片付けないだろうなという管理会社側の認識なのかな。

そして、日本人住民に対しては遠回しで丁寧にやわらかーく通達。

こういう感じですかね。

 

ちなみにデッドラインは4日。

果たしてシューラックは片付けられるのでしょうか。

なんだかだんだん楽しみになってきました。