約5ヶ月、しかもニューヨークではなくてロスに住んだ後、予想していたよりも早いタイミングで日本に一時帰国してきました。
一時帰国っていうけど、この滞在がどれぐらいの期間になるのか、それは全てピザ雄次第なんです。
日本生活の大半を引きこもって過ごしてしまったピザ雄さん。
アメリカに帰ったら色々と良くなるー!って思っていたのに、なぜなのでしょう、アメリカでますます状況が悪化してしまい、完全なる引きこもりで5ヶ月を過ごしてしまいました。
あんなにお天気が素晴らしくて平和で美しい場所だったのに、引きこもっているピザ雄はこの上なく不幸そうで、本当に本当に心配でした。
ところが、「日本語がわからないから」というヘタレな理由でなんでもかんでも避けまくり、アメリカに帰ったら全てオッケーだ!と言い切っていたピザ雄が、ある日突然
「日本に帰りたい。日本で暮らしたい」
と言い出し、懇願するようになりました。
まじ?と思いながら色々と手配をし、実際にまたもとのアパートメントに戻れると知った時も、この上なく嬉しそうだったんです。
実際に契約してしまうまでにまた気が変わるかもしれないとハラハラドキドキしていましたが、その心配は杞憂に終わり、日本に戻ってからのピザ雄の嬉しそうなことと言ったらもう。
「セブンイレブンサイコー。コーヒーもご飯も何もかも、日本は素晴らしい。日本サイコー」
状態です。
毎日のように
「ああ。夜中に外に出ても全然安全で、歩いて30秒でセブンイレブンがあるこの幸せ」
としみじみと言います。
あ、そう。
じゃあ、まあ、よかったね。
ピザ雄が嬉しそうで私も嬉しい。
はい。
ニューヨーク、いつになったら帰れるのかわからないけど、まあ、はい、嬉しいです。
それにふと思いついたんですよね。
もしかしてピザ雄にとってのジャパーンとコーベーは、私にとってのニューヨークとかアメリカみたいな存在になったのかな?って。
だとしたらしばらくはピザ雄が嬉しい幸せって思う状態にしておくのも良いかもしれないかな、と思っています。
それから、今回のアメリカー日本往復右往左往体験は、私にとっても一つの発見でもありました。
ニューヨークに3年ぶりに戻って街を歩いたあの
「え。別に普通?昨日もここにいたよね?」
的な感覚。
そして日本に戻った時の
「いやーーーーー。なんでもかんでも美味しいわー。街が綺麗、道端でドリンクのボトル投げて喚きちらす人もいないし、夜中でも安全!すごいわ日本すばらしいわ!」
というこのコーフンは、まるで南仏を旅した時の
「うわー。街が可愛い。お花が綺麗。クロワッサンとカフェオレが美味しすぎる。素敵素敵何もかもが素敵!」
というあの感覚にそっくりだと気づきました。
もともとちゃんとした大人でもなくきちんとした日本人でもなかった私ですが、今や果てしなく中途半端な日本人でもアメリカ人でもない、変な人になってしまった感200%です。
3年も留守にしていたので、アメリカに戻ってから色々と馴染むまでに2週間ぐらいかかった感じもしますが、どちらかというと私の祖国はアメリカになってしまったのか、あるいは祖国というアイデンティティそのものがちょっと迷走している感じですかね。
とにかく、今はすごく円安だしニューヨークの物価は信じられないぐらい高騰しているし、日本でしばらく過ごすのは悪いチョイスではないかもな、と思ってます。
ピザ雄次第。
全てはピザ雄次第・・・。
↑サンタモニカ最後の日のサンセット。綺麗だったなー。ロスもいいなー。フランスに住むのもいいなあ。ドイツもいいかもよ。イギリスもいいなあ。