↑メイシーズ。周辺はすごい賑わいでした。

 

 

 

今回、ニューヨークにワンタッチで来たメインの理由は、実は裁判のためでした。

数年前ブログに書いたと思うのですが、パンデミックの真っ最中に、貸していたアパートの住民が「契約を途中破棄して引っ越す!」と通達してきました。

テナントには契約を途中破棄する権利はありますが、その場合契約の残りの期間分の賃貸料は次のテナントが見つかるまではその契約者に支払い義務が発生します。

そのことも伝えて「それでもいいの?今次のテナントはなかなか見つからないと思うよ」と言ったのですが「わかってる。それでもいい」と言って契約途中破棄に至りました。

ところが、結局なんだかんだといちゃもんをつけて契約破棄後の家賃は1ヶ月分しか払わず、それどころか、無断で作りつけの家具を無理やり剥がして持ち去り、もう一つの作りつけの家具も醜い大穴を開けて破壊し、そのまま逃げやがりました。

その後は何度メールしても無視を決め込み、行方をくらましてしまいましたが、この『人生リベンジに限る』がテーマの私から逃げられるはずがございません。

弁護士を雇い、さらに私立探偵を雇って(私立探偵って高いと思ったら、一件70ドルだった!)逃げた連中の居場所を突き止め、訴状をつきつけました。

裁判所に訴えを提出するにあたって、「あんたらのこと訴えるよ」という知らせを直接会って手渡さなければならないという決まりがあるので、この手続きは絶対に必要なんだそうです。

やっと連中を見つけるまでに数ヶ月かかり、訴状を突きつけたましたが、相手はすぐに

「家具なんか盗んでいない。家賃を支払う義務は放棄した(勝手に放棄するな)、壁も家具も破壊していない。入居した時からボロボロだった」

という嘘八百を並べ立てた逆ギレレターを弁護士を通して送ってきました。

私の弁護士が

「何ぬかしとるんじゃしばくぞこら」

という内容を知的に翻訳したレターを返したら、またもや即返事がきました。

「今訴えを取り下げたら1500ドルを払って許してあげる」

という内容です。

何があっても常に弁護士は、まず「こういう内容の返事がきたわよどうする?」と知らせを送ってきて、私の意見を元に返事をしてくれていましたが、この時ばかりは弁護士も即ギレ。

「ざけんなてめー首洗って待っとけよ!」

という内容を知的に翻訳して返事したわよーん。という連絡がきました。

 

そして今年の4月。

裁判所から私たちの訴えが認められた。

つまり勝訴した、という知らせがきました。

弁護士は

「多分相手側はネゴしてくると思います」

と言ってきましたが、ずぶといのかバカなのか理由のない自信まんまんなのか、相手側は全てを完全無視している様子で、何の反応もありませんでした。

そしてそのまままた数ヶ月が過ぎ去り、私たちは日本を出てロスに移動。

それにしてもどうなってるのかしら?と思い始めた頃、先月になって、弁護士からメールがきました。

「8月17日に裁判となりました。リモート裁判は認められなくなりましたので、直接あなたが裁判所に出廷する必要があります」

という内容でした。

あーそうかー。でもロスにいる時でよかったなあ。

これが日本にいる時だったら、あっそうですかはいじゃあ行きまーす。って簡単な話にならんもんね。

 

ということで今回のニューヨーク訪問に至ったわけです。

もともとはロスには1ヶ月ほど滞在して、その後ニューヨークに完全に戻る予定でしたが、色々と事情があってそれが叶わず、ロス滞在がダラダラと延びていました。

どのみち一度戻る予定だった日本行きを、ニューヨークからではなくロスからということになったので、その前にニューヨークには一度行こうとは思っていました。

なので、タイミング的には非常に好都合だったわけです。

 

でも。

ちょっと待てよ?

裁判に破れジーンズで行くのはどう?

 

裁判長の兄さんがいるピザ雄に聞いてみたところ、一言で

「ダメ」

と言われました。

Tシャツは?

「ダメ」

 

ロス滞在が思ったより長くなってしまい、まさかニューヨークに住まいを決めずそのまま日本に戻ることになるとは思っていなかったので、衣類はジーンズ一本とスエット2着、そのほかはTシャツとパジャマしか持っていません。

どうするねん私!

 

もう仕方ない。

ニューヨークで買うしかない。

 

ということで到着翌日、早速お買い物に出かけました。

 

 

<長くなったので次に続く>