昨年夏に父がとっととリン母のところに行ってしまってから早9ヶ月、いまだに遺産相続作業がコンプリートしておりません。

荷物片付けなんて、もっとはるかかなたです。

 

年寄りにありがちなことかもしれませんが、我が両親は意味不明なぐらいあちこちに銀行口座を持っていました。

郵便貯金ももちろん、各銀行口座も普通預金と定期預金、そのほか何やらわけのわからん口座が山ほど。

その全てをリン父が生きていたころから徐々に整理整頓してはいたのですが、それでもあちこちに口座が残ったままの状態で昇天。

そこそこ整理できてはいましたが、それでも複数の銀行口座やら証券会社とやりとりをしなければならなくなりました。

 

そんな中、先日父の遺言書を作成してくださった司法書士の先生(相当イケメン)から連絡が入り

「お父様の銀行口座の一つなんですけど、ちょっと、残高が振込手数料にも足りないほどになっているものがありまして・・・」

 

えっ。

振込手数料にもたりないって、振込手数料って五百円ぐらいじゃなかったでしたっけ??

 

「はい。まあそれで、銀行に問い合わせたところ、振込手数料をご遺族にご負担いただくか、あるいは窓口に直接来ていただきすぐにその場で新しい口座をクローズしていただいても構わないので、まずは口座を新しく開設し、そちらに残高を移行していただかなければならないと言われました」

 

って、ええええええええええ!

そんな死ぬほどめんどくさいことを??

ていうか、いくら残っているのか全然覚えてないんですけど、そんな振込手数料でマイナスになるものを振り込んでもらうのはいやだから、いくらか知らんけど窓口に行きます!

 

「ですよねえ・・・そんな手間をかけるぐらいなら窓口で現金で支払ってもらえないんですかと聞いたんですけど、それはできませんということでした。すみません・・」

 

司法書士の先生は超イケメンなんですが、ものすごっく物腰が柔らかで低すぎるぐらい腰が低いとても良い先生です。

私の父なんて耄碌して名前を覚えられなかったけれど、「イケメンの司法書士の・・・」というと「あっ!あのイケメンさんな!」と思い出すぐらいイケメンです。

 

でまあ、イケメンはこの際どうでもいいんですが、その銀行の通帳一式が先生のところから戻ってきました。

こちら一式を持参して銀行窓口に行って手続きせよということです。

 

パラ。

と通帳をめくってみたら・・・・・

 

残高155円。

 

155円!!!!!!

 

ひゃくごじゅうごえん!!!!!!!

 

いやもういらないんですけど!!!!!!電車賃の方が高いんですけどガソリン代の方が高いんですけど駐車場代の方が高いんですけど!!!!

 

すぐに銀行に電話をしました。

かくかくしかじかと説明をしたところ、電話を取った銀行員さんが偶然この事案を担当してださっている女性だったんです。

 

「あっ・・・」

 

とすぐに思い出してくださり、

 

「そうですよね・・・電車賃の方が高いですよね・・・・」

 

このこれ、155円、絶対死んでも相続しないといけないんでしょうか・・・・。

 

「申し訳ないんですけど、免除するわけにいかないんです・・・」

 

ええええええええええでもちょっといくらなんでもこのアホみたいな155円のために、新しく口座を開設して、そんでもってその155円をすぐに引き出して速攻で口座をクローズするのってちょっと、なんか、いくらなんでも、ちょっと・・・。

 

「そうですよね・・・」

 

と担当の女性も考え込んでしまわれました。

 

結局、もしかしたらのもしかしたで、窓口まで行けばチャリチャリンと155円をお出しすることができるかもしれませんが、まずは上司と相談しなければなりません、との事で本日は一旦終了となりました。

 

なんかなー・・・

リン母の郵貯は、タコ兄が協力してくれなかったせいで引き出しができないままになっているというのに、この155円は何がなんでも相続せよという、なんか、この理解不能な法律の仕組み。

 

155円でもあだやおろそかにしてはいけないのはよくわかっていますが、いやー、まあ笑えましたけどね。

担当の方もちょっと笑ってました。

 

やれやれ。

上司さん、お願いしますよ。

155円、現金でちょうだいね。

 

↑ハスキー短パン