退院後初メッセージを出したトランプ大統領。
いや。しかし何回呼んでも違和感あります、『トランプ大統領』。
大統領って感じはしないんですよね、なんとなく。それは彼があくまでもビジネスマンだからなのか、お品がないからなのか。まあ理由の如何は問わず、大統領と呼ぶことにこんなにも違和感があり続けるっていうのも問題だけど、しかし彼のことを報道するメディアの方にも大問題です。
CNNなんて見ていたらこっちが発狂しそうになってくるぐらい、タイタニックが転覆沈没しそうなぐらいの偏り方で、ニュースアンカーたちが全員バカにしか見えません。
トランプがすることは全て「エゴ」「自分の利益のためだけ」「嘘つき」「頭おかしい」。それは間違っていない部分もあると思いますが、100%全ての事象についてたった一人の人間だけが悪いなんてこと、ありえない。
トランプを悪く見せるためなら悪魔に魂を売ってもいい、ぐらいの勢いのアメリカの主要メディアには、本当に呆れます。
そういえば日本のお昼のショーなんかでも、一人の識者?みたいなおじさんが、多分小池都知事のことが個人的に大嫌いなんでしょうけど、とにかく全体の論調を「小池百合子は自分勝手でダメな都知事」「仕事がしにくい都知事」という発言を他の出演者から引き出そうとして躍起になっているのを見たことがあります。
愚かで醜いあの態度。
自分の意見や見解は誰がどのように持ってもいいけれど、それを万人に伝える立場にある人たちがそのような態度でいいのか?
真実を伝える。
このメディアの基本姿勢は一体どこにいってしまったの?
こんな調子じゃ、たとえ正しいことを報道していても、全部偏見に基づく誤報に思えてきます。
日本のメディアも何が理由かわかりませんが、トランプに関してはどうもそちらに則った報道を多く伝えているようで、翻訳を見ても「違うやん!」と思うことだらけ。
でも、今日の退院後のトランプの演説を見て、改めて思いましたよ。
彼は「好き」か「大嫌い」のどちらかの対象にしかなり得ないタイプの人間。
そして「大嫌い」の幅と勢いが大きい。そして、何を言ってもちょっと感じ悪い人に聞こえるし見える。
彼が言ってることはあながち間違いじゃないと思うんです。
「コロナを恐れるな。ただ恐れて閉じこもってウィルスの思う壺にならず、勇気を持って戦えば必ず勝つ。素晴らしい特効薬もじきにできる。恐れず戦い、勝とう!」
すでにコロナで亡くなった方々やそのご家族・知人からすると、見方によっては「なんと無神経な!」となりかねない発言ではあります。
彼は自分が頑健であることを誇示する意図ももちろんあったというか、彼自身が常にオールウェイズ「オレオレオレ」な人なので、あれはごく自然に「ほら。オレってやっぱりすげー」となった態度が丸出しだったわけですが、誰かを傷つける意図で言ったわけではないですよね。
同じ状況で同じ演説をもしオバマがあの声で彼なりの言葉で行ったら、多分世界の大半の人は
「素晴らしい。自らもウィルスに侵されてもすぐに立ち直り、世界を勇気付けてくれている!」
となっただろうに、トランプがあの声とあの身振りと言葉で言うと、途端に
「コロナを軽視した発言で、人類を危険にさらしている」
「そもそも大統領専用車の運転手やSPの命を危険にさらしても平気で自分アピールをしている」
とか言われてしまうわけです。
言っておきますが私は別にトランプ派なわけではありません。
当選当初は鬱っぽくなるぐらい、彼が大統領になったことに絶望していました。
でも、今こういう世界になってしまい、あの国に負けないためにはトランプでなければならないのではないか。あとせめてもう一期。
とまあ、素人考えですが、今はそう思っています。
色々書きましたが一番いいたかったのは、そうはいっても74歳。
一人の高齢者がコロナウィルスに罹患して、数日で元気に退院できたことは一般的に言って喜ばしいことだし、素晴らしい生命力と気力だと、そのあたりはお手本にしても良いし、良い記録として認めても良いんじゃない?
ってことです。
とにかく、今この状態で米国大統領が重篤な状態になったり死んじゃったりしなくて、本当によかった・・・・・