↑日焼けマシンに入るのはやめたのか?

 

 

ヒマポが典型的なアメリカ人なのかどうかはわかりませんが、とにかく政治の話が大好きで議論が大好き。もっと言うなら、議論で相手を言い負かすのが大好きです。

私の方から何らかの意見交換に繋がるような話題をふると、必ず私の反対意見を持ち出して、私を黙らせるためにまくしたてます。その内容は自分の信念や知識に基づいたものというよりは、とりあえず私を言い負かすためだけの内容がほとんどなので、本当にイラっとします。

例えばトランプが大統領に選ばれた直後、私はヒラリーが大統領になるとばかり思っていたので相当がっかりしていました。

あの当時はトランプの米国大統領らしからぬ一挙手一投足が気に入らず、メディアの論調もあいまって、何かの悪事がバレて罷免されればいいのに、と真剣に願っていたものでした。

そんな私の意見もまあ相当偏ったものだったわけですが、あれほど「トランプってバカで下品で最悪の大統領。ありえない」とか最初の頃こそ言ってたヒマポが、私がそういう風に言い出すと、なぜか手のひらを返したように『トランプ擁護派』に一転。

私の言ってることが事の是非を問うものではなく、ただ単に私的な感情論を語っているものであっても、ことごとく反論して完膚なきまでに叩きのめそうと攻撃してくるので、本当にめんどくさかった。しまいにゃ「なぜ私たちはトランプのために口論をしているのか?」と問い返すと「・・・・・」とおし黙る始末でした。

 

あれから月日は流れ、トランプの破天荒ぶりにもなんとなく慣れてしまい、しかもちょっと近くの国のちょっと困ったリーダーに対して『世界には俺よりもっと頭おかしい危ないヤツがいる』と思わせてビビらせたり、これまでの米国大統領の誰一人として言わなかった『お前らのやってることは不公平で品性下劣で盗人たけだけしい。お前らの金も生産も偉大なアメリカは必要ないんじゃ!』と(いうような感じのことを)某国に対して言い放ったりと、政治的な細かいことは私もよくわからないのでその辺はちょっと横に置いておいて、これはなんか結構面白いかも?と思い始めていました。

そこに、これまた世界が恐怖のるつぼに叩き落されるコロナ騒動が発生。

今、世界は本当に混乱と困惑、恐怖、先の見えない不安で混沌としていて、どこから何を語ってどう手をつければ良いのか、正しい選択は何なのか、たとえ世界のリーダーであっても何もわからない状態です。

そんな中、私が今ひたすら願っているのは『良い世界に住みたい』ということなんです。

日本語でいうととても漠然とした感じになってしまうんですが、私がヒマポに言ったのは

I want to live in a good place.

という言葉。

一円でも節約しよう、一円でも儲けよう、一円でも損したくない。

そういう思いに支配されると、手にするもののクオリティはどんどん低下し、果ては人生の質も低下してしまうと、今こうなって気がつきました。

コロナに関しては、誰にどんな責任があるのか、ということを追求するのはもう時間の無駄だという気がしますが、とにかくこれからの世界の行方を考える時に、今まで通りにというのはいろんな局面でもう無理なのだということにも思い至りました。

そして、残された人生があと何十年あるのかはわかりませんが、少しでも良き場所で良き人生を、良き時間を過ごしたい、と強く思います。

政府が配ってくれたマスクだって、私たちが払った税金を無駄遣いした!!と文句を言う気持ちもわからなくはありません。気に入らないことも納得できないことも、たくさんたくさんありすぎるほどあります。

でも、まずは物に感謝したいです。その物を作ることに携わった全ての人たちの時間と努力、労力にも感謝したいです。

こんなもの!

と言い捨てるより、どんな人がどんな風にこれを作ってパッケージに入れて、パッケージをデザインした人はどんな人でどれぐらい時間がかかったのかな。

と思いをはせる方が、文句を言い立てるよりもずっと良い時間になります。

いえね。

例えばこれが「今からこういうマスクを作って全国民に配ろうかと思うんだけど、それにはこれぐらいの予算が必要なんですがどう思う?」

と聞かれたら

「ちょっととりあえずやめとこうか」

と反対するのはありだと思いますけど、そこにもうモノがあり配られ、郵便局の人が時間と体力を使って配ってくれた物を手に、「こんなもんいらんわ!」と毒づいてもそれこそ誰も得をしません。

ノンキな意見よね、と思われるかもしれませんが、私は不平不満がとっても不快な感情だと思うので、あまりそれに支配されたくないんです。だから誰にでも当てはまる意見だとは思いませんけどね。

 

そして今、初めてわたくし『世界はトランプを必要としているかも』と思い始めています。

もしかしたらフェイクニュースかもしれませんが、一説によるとトランプの母親までが

「彼はバカで常識がなくて社会性もゼロだけど、それでも私の愛する息子なのよ。でも、政治家には絶対にならない方がいいわ。万が一彼が政治の世界に入ったら、最悪の悲劇を招くことになるから」

と言ったらしい(あまりにも面白いのでフェイクニュースじゃなければいいな)ですが、それでもなお今この瞬間、世界は彼を必要としているという気が、はい、します。

自国で物を作り自国で販売し自国を慈しむ。

誰が訪れても美しく楽しめる安全で豊かな国を作る。

Make america great again.

の意味がそうであるならば、世界はもっと良い場所になる。

そして私はそういう場所で暮らしたい。

今、世界中が同じ再スタート地点に立ち、全てをリスタートさせれば良い。

世界は何も失っていない。また一からやり直そう。

そして、これからの世界はもっと良い場所になるはず。

と、まあちょっと甘い考えかもしれませんが、そういう風に今思っています。