昨日第九の本番が無事終了し、あたくしはもうなんだか燃え尽き症候群状態。

いや。

燃え尽きたというよりもやっぱり早起きがたたったのかもしれません。今日は10時間ぐらい寝たと思います。

まあ早起き早起き言うけどただの午前7時。

でも私にとっては人間じゃないと思えるほどの早朝です。

 

当日10時ごろから発声練習がありその後はゲネプロ。

身長順に並んでくださいと言われて並んでみたら、最長身の女性が175センチのモデルばりの美女で、私はバカ丸出しでそのお隣でした。

その時みんなに

「あなたは170センチぐらい?」

って聞かれたんですけど、私わりとよく言われるんです。170センチぐらいありますよね?って。

高校生の頃は163センチぐらいだったんですがニューヨークでなぜか身長が伸びたので、今は多分165−7センチあたりだと思うんですけど、本当によく言われるのが「170センチぐらいありますよね」。なぜなんでしょう。

一方、お隣の長身で細身でスタイル抜群の美女はソプラノのソリストの門下生という、半プロ様。

こんな美女の隣でアホ丸出しに歌わなければならないのか・・・。と泣きそうになりました。

しかも長身組なのでステージの最上段に配置され、高所恐怖症のせいでちょっとチビりそうにもなりました。

こんなに眠いのに寝落ちして最上段から転がり落ちたらどうしよう。

そして、コメントにも書かれていたように第4楽章までの待ち時間の長かったこと。

第2楽章の途中あたりから腰が痛くてお尻も痛くてライトが暑くて全体的に死にそうになりました。

一方、お隣の美女は素晴らしい姿勢で微動だにせずまっすぐ前を見ている様子。

負けてはいけない。

私もキョロキョロしないで前を・・・・。

と思ったのですが、オーケストラを背後から見るなんていう機会は滅多にありませんからね。

目玉だけ必死で動かしてあれこれ観察しました。

バイオリンやヴィオラの弓が一斉に動く様はやっぱり美しいなあ。力強く弦楽器を弾く様子がかっこいい。

第九をフルで聴く機会が今までなかったので、へー第九ってこういう曲だったのか。と今更感動もしました。

楽器の中で特に気になったのは打楽器系です。

ティンパニー以外は第4楽章まで長くて暇そうだなあ。

ティンパニー、すごいな。第九でこんなに大きな役割を担ってるんだなあ。それにしても大太鼓なんていつ叩くんだっけ?シンバルはいつどんなふうに演奏するのかしら。シンバルが失敗したらめちゃくちゃ目立つよね。シンバルを取り落としたらどうなるかな。失敗しないといいな。大丈夫かな(大きなお世話)。

 

あれこれ考えているとふと隣の美女の頭がグラグラしていることに気づきました。

コクン・・・カクン・・・・と頭が揺らぐ様子はまさしく船を漕いでいる状態。

ひぇー。寝落ちしてるよ美女ちゃん。

だ、大丈夫かしら・・・。

心配でドキドキして、自分が寝落ちする暇がないままやっと第四楽章にたどり着きました。

そのあとは本当にあっという間。

ソリストの皆さんの本気の歌唱も楽しめたし、オーケストラもフルで聴けて素晴らしかった。

7ヶ月間の練習中、結局ただの一人もお友達はできませんでしたが、ボイストレーニングの先生とはとっても仲良しになれて、これからもレッスンは続けていただくことになったし、新しい経験とお友達ができて大満足です。

自分がいかに声が出ていないかということもわかったし、もうちょっと歌が上手くなるようにこれからもがんばろう。