11月9日午前、チョビの元彼我らが小太朗さんがヒョイヒョイヒョイ〜っとどっかいいところに旅立って行きました。
御歳17歳と7ヶ月。
チョビよりちょうど丸1ヵ年の長生きで、最後の最後まで元気よくお散歩し、父ちゃんであるコタパパと母ちゃんであるコタママに親孝行しつづけました。
コタとの出会いは実に10年以上前。
チョビと二人でマンハッタンをヘロヘロ〜っと歩いていた時、コタづれのコタパがお声をかけてくれたのがきっかけでした。
ヘッドフォンをしながら歩いていた私は、近寄ってきた紳士二人(コタとコタパ)に
「チョビは飛びかかるから近寄らない方がいいっす!」
の合図のつもりで人差し指をチッチッチッと振って見せるという横着な態度を示しましたが、時すでに遅し。
「わーハスキーのお嬢さん初めましてー」
と満面の笑顔で近寄ってきた小太朗さんに、
「なんじゃてめえやるんか!やるんやったらやるで!!!」
と問答無用で飛びかかったチョビ。
「うわっびっくりしたあ〜」
とコタさんもコタパもちょっと引いてましたね。
でも、ぜーんぜん平気な顔で私に向かっておシッポをブンブン振ってくれたコタ。
そしてそれから私たちのお友達になってくれたコタパ。
コタとチョビがいなければ知り合いになれなかったコタ一家のみなさんが、私にとってもチョビにとっても、そしてポールもフンフンもフンカノにとっても、大切な大切なお友達になりました。
チョビがテッテケテーとどっかに行っちゃう直前、コタパ屋敷でチョビのシャンプーをしてもらった時、お客さんがきたーきたーきたきたきたー!と大コーフンで走り回ったコタさんでしたが、シャンプーが終わった瞬間、チョビは激オコ。
「なにあんたバカじゃないの。わたしゃもう帰るからねっ!」
と、「遊ぶ?遊ぶ?遊んでいくよね?」と大喜びで近寄ってきたコタに侮蔑の眼差しをくれて立ち去ってしまいました。
「チョビ。シャンプーありがとうの感謝の気持ちは?」
と恩知らずのチョビに声をかけた私の背後から
「無し!」
とコタパの声が聞こえてきて、振り返るとそこにはボーゼンと立ち尽くしているコタさん。大変哀れでした。
まるで武士のように男気に溢れたコタさんは、一宿一飯の恩義を忘れない漢。
超ロングお散歩をしてくれたポールがベンチで休憩しているところに、ドッグウォーカーに連れられたコタさんが通りかかった時は、道の反対側からポールを発見し
「あっ!ダンナダンナ!そちらでお休みのダンナ!先日は大変お世話になりました!また機会があればぜひ我が家にお立ち寄りください!遠くから失礼いたしましたっ!」
と挨拶をしてくれました(いやほんとだってば)。
ヨレヨレに弱ってきたチョビに対しても、それはそれは深い畏敬の念を忘れずに接してくれたコタ。
我が家に二人がいる時は、チョビに対して絶対服従の態度でした。
一緒にセントラルパークに行った後、具合悪そうになって死ぬほど心配したけれど、突然床にゲロリンパした中にドングリが混ざっていて、ついでにウ●にも丸い木の実が混ざっていた時には、思わず
「拾い食いするにしてもあんたリスじゃないんだから・・」
と膝を突き合わせて説教したものでした。
正座している私の前で正座していたコタ(いやほんとだってば)。
耳を垂れて「はあ・・・すんません・・・」と心から反省している風でした(いやほんとにほんとだってば)が、翌日また道端に落ちている正体不明のものに突進して(←基本的にコリない犬)、チョビよりずっとずっと力が強かったコタに引きずられたこともありました。
紳士だけど、若いお嬢さんがたくさん働いているサロンに遊びに行った時は、お嬢さんがた全員のスカートの中に顔をつっこんで、「キャアー!」と言わせて大コーフン。
その時の顔はエロおやじそのもの。態度も「ゲッヘヘヘヘヘヘ」というエロおやじそのもの。
帰り道
「あんた・・・今のアレはちょっとひどいよ・・・」
と言ったら、また耳を垂れて
「はあ・・・すんません・・・ついつい本能が・・・」
と反省している風でした(いやほんとに)。
思い出を語り始めるとキリがないね、コタ。
長い間ありがとう。
今頃多分チョビと遭遇して
「やるんだったらやるわよ!」
と飛びかかられてるかもね。
先に行ったママ1にも会えてるね。
本当に楽しい思い出をありがとう。
背中のイナズマ模様、忘れないよ。
真夜中にベッドの上でシーされて、死にそうになったことも忘れないよ。
ありがとう。ありがとう。
いい犬生だったね。楽しかったね。
またね、小太朗。