なれそめに入る前に聞いていただきたいんですけど。
日本に引き続き、アメリカのタックスリターン(確定申告ね)も自分でできた!
超嬉しい!
なんか、ちょっとだけ頭良くなった気がします!
しかし疲れた。脳みそのシワが増えた気もする・・・。
さて。
なれそめの続きです。
思い出すと本当に胃が痛くなるあの日々。
でも、私は大人だったわけでも我慢強かったわけでも、それほどまでに彼を愛していたわけでもないんです。
ただただ、自分の本能と欲望のままに生きていたと思います。
私の本能と欲望は、「納得したい!」
これに尽きるのです。
それは今でも基本的に変わっていない、私の生まれ持ってきた性格。
自分の中の正解や正義が万人に通用するとは夢夢思っていませんが、ヒマポにあまりにもあまりに間違ったことを立て続けにされ、
「いやでもそれおかしいじゃん!間違ってるじゃん!誰かなんとか言ってよこいつに!ていうか、バチが当たって死ぬほど反省しろ!」
という、あいつの間違いを正さずにおられん!という、自分のための納得への執着がどうにも解消できなかったのです。
良く考えたらヒマポだって私を納得させるために生きていたわけじゃないんだし、傷つけてもいためつけても、いつの間にかまた元の鞘に収まってしまう状況は、完全に私のチョイスだったわけですからね。
それに、このあたりまでの私は「もう本当にうんざり」と言いながらも、心のどこかで「もしかしたら彼が自分の間違いを認めて心から謝ってくれる日がくるかもしれない」とか「もしかしたら素晴らしい人に出会って、あいつのことなんて一ミリも考えずに済む日がくるかも」と、甚だ他力本願な夢を見る余裕があったのです。
その甘い考えと夢が、デングリガラガラガラゴロゴロガラガラと崩れ去る出来事の始まりがこの大雨の夜、起こったのです。
ずぶ濡れになって帰宅し、シャワーを浴びてチョビと遊んで一段落したのはいいけれど、おそらく特に女性の皆さんにはご経験がおありの方も多いかもしれないと思いますが、酷いことを言われたりフられたり冷たくされた後なのに、なぜなのでしょう
『電話をかけてくれるかもしれない』
『もしかしたらピンポンとドアを鳴らして謝ってくれるかもしれない』
という、そういうことをされるのが大嫌いなくせに、それとはまったく相反する淡い期待が胸に芽生え、そわそわと落ち着きのない夜になりました。
いくらなんでもこんなにひどいことをしたんだから、帰ってから後悔してるかも。
そうだ。もしかしたらメールが来てるかな。
なんて、あの時の自分に往復ビンタを5回ぐらい食らわせたいような甘いことを考えて、メールを開きました。
ずらずらと並ぶ広告メールたち。
スルスルとスクロールしたけれど、ヒマポからのごめんねメールなんてどこにもありません。
心臓がギっと音を立てるような思いで、ゴミメールをゴミ箱に移動していると、ふと見慣れない差出人からのメールが目にとまりました。
タイトルはなぜかスペイン語。
普段の私ならスルーしてすぐにゴミ箱行きだったところですが、なぜか無性に気になり、メールを開いてみました。
するとなんてことでしょう。
腰に手を当ててドヤ顔をしている水着姿の女性の写真がグワッと画面に広がりました。
な、なんじゃこりゃっっ!
一瞬エッチなメールかと思ったのですが、いや、なんか違う・・・これはなんか違う・・・
背景はビーチ。
ハワイっぽいビーチ。
ていうか、絶対ハワイ。
実は、どういう経緯だったのかすっかり忘れてしまいましたが、私が一人でハワイに行きその少し後からヒマポが合流したことがありました。その時は、私が先にニューヨークに戻り、その後1週間ほどヒマポが一人でハワイに滞在したのです。
毎日電話をかけてきて『アイミスユー』とかなんとか甘い言葉を言ってたけど、もしかして、いやもしかしなくてもこの写真は、あの時のものでは・・・。
それにしても、なぜこの女性は私のところにメールを送ってきたの?
私のメアドなんて知るはずもないのに、おかしくない?
しばらく考えてハッと思い当たりました。
そういえば、ヒマポがハワイのホテルにあるPCからメールを送って来た時に、なんか変なメールが混ざっていたことがあった。
差出人はヒマポなのにタイトルがスペイン語だったから「変なメールが来たよ」と返事をしたら
「ホテルのPCがウィルスにやられてるのかもしれない。危ないから開かずに捨てて」
とすぐに電話がかかって来たことがあった・・・・。
なんか・・・・
なんか・・・・・
震える手でスペイン語のメール本文をコピーし、オンラインの翻訳機にかけてみると
<つづく>