本日は、懸案の運転免許更新でした。

更新期日までに二ヶ月ほど余裕があったのですが、また日本に行かなくちゃいけないし、色々と忙しくしているので、時間のある時に行っておこう、と思って今日の午後3時に予約をとって出向きました。

前回の更新時は郵送で簡単に終わりましたが、今回はDMV(運転免許更新所?)まで出向く必要がありました。なぜなら、ほどなく普通運転免許証では飛行機のチェックインやセキュリティーチェックで身分証明書として使えなくなり、新しくREAL IDというやつに変更しなければならないからです。

もちろんこれは必須ではなく、アップグレードしなくても良いのですが、もののついでだからやっとくか!ということです。

ところがこれが一筋縄で行かなかった。

この間書いたように、私はソーシャルセキュリティーカードを数年前に紛失し、そのままにしていたのでソーシャルキュリティーカードに代わる証明書である納税証明書(通称W2フォーム)を提出する必要があります。

もちろんこれもちゃんと準備し、現住所を証明する書類もしっかりと用意して予約の時間よりり30分ほど早めに到着しました。

新しいDMVオフィスは綺麗に改装されていて、受付の女性もとても親切で感じがよく、運転免許を取得した20年ほど前の時とは雲泥の差です。

しかし、

これは素晴らしい!

と思ったのもつかの間。

私がとった予約は、別のオフィスでの予約だとわかり、「ごめんなさいねー」とにこやかな受付のお姉さんに見送られ、ちょっと離れたメインオフィスに駆けつけました。

 

↑この程度で『素晴らしい!』と思うこと自体間違っている?

 

 

こちらも同じように改装されていましたが、働いている人たちの態度は劣悪。

受付の前に長蛇の列ができていたので、「予約してるんだけど」と、私とそのほか数人が自動受付機の後ろに立っている男性に近寄ると「なんでもいいから列で待ってろ」とアゴで指図されました。

ええ?

せっかく予約してるのに、なんで並ぶの?そこの機械で受付できるんじゃ?

みんな不満げです。

そこで、お兄さんが目を離したスキにそっと受付機に近寄り、予約番号のバーコードをスキャンしてみると、スルスルスルっと受付番号フダが出てきました。

なんだよ。

やっぱりこれでいいんじゃんか。

受付フダを持って待っていると、ほんの5分ほどで呼ばれました。他の予約してきた人たちは、もちろんまだまだ列の後ろの方です。

 

窓口で書類を揃えて出すと、提出はW2フォームだけでいいよ、と男性に言われ、簡単に書類チェックは終了。ほどなく写真撮影になりました。

白い衝立の前に立って身構えると

「はい。スマイル」

と言われ、ニッコリ。

これ、日本の運転免許場と正反対です。

先だって日本の免許を取得した時、ついついアメリカの癖でニコっと笑ったら、写真撮影の婦警さんが「笑わないでください」とつめたーい声。

あっと思って口を閉じたんですが、その後もめちゃくちゃしつこかった

「口がまだ笑ってます」

「は、はい」

ギュッと口を閉じてもまた

「まだ口角が少し上がってます」

ええええええええええ???そ、そこまで細かい?

普通の顔してるつもりなんですけど。

「口角を下げてください」

不幸そうな顔をしろと?

 

とそんな展開だったので、「はいスマイルー」と言われると、なんだか拍子抜け。

 

↑この衝立の前に立って写真撮影です。

 

それから30分ほど待たされた後、ようやく呼び出された別の窓口に近づくと

「どの書類を提出したのか見せて」とものすごい仏頂面で言われました。

「はい」とさっきの男性に手渡した書類を見せると

「これじゃあダメ」

は?

「足りない」

いやでもだって、さっき「これでオッケー」って言われたのに・・・

「他に住所を証明する書類は?」

念のために持ってきていた銀行の書類と、電気代の請求書を手渡すと、なぜかものすごく不満げな顔つきでそれを受け取り、ジロジロジロジロ。そして「全然書類をスキャンしてないじゃない!」

は?スキャン?

「あなたが彼にちゃんと書類を手渡さなかったから、スキャンできてないのよ!」

いや。あなたが渡さなかったていうけど、私は全部提出して「これでオッケー」って言われたからあなたの窓口に来てるんですけど・・・・。

「ダメ。また戻ってやり直して」

 

その後、元の窓口に戻って全てやり直しをさせられましたが、元の窓口では「ええ?なんで戻ってきたの?これでいいのに」と言いながら、なぜかもう一度写真を撮りなおしただけではい終了。

急いでまた次の窓口に行くと、さっきの女性が「なんで書類をスキャンしてないの!?」

し、知りませんよ。私にそんなこと聞いても。それはあんたがたの仕事でしょ。

と言いたいけど、もめてもっと時間がかかるのはいやだったので、黙って首をすくめていると「ハー・・」とため息をつかれ、軽蔑しきった目で見られました。

「英語の話せないバカアジア女」って思ってる目です。こんなこと慣れっこです。

 

そして、その後もあれこれと不必要としか思えない指図をされまくり、結局REAL IDにアップグレードはしてもらえませんでした。書類の住所が統一されていない、というのが理由でしたけど、全然納得いきません。現住所を証明する書類もちゃんと揃っていたし、身分証明のためのW2だって揃っていたし、足りない書類は1通もなかったのに。でも、もういい。これ以上言っても、バカにされるだけだし、疲れた。

仕方なく、免許の更新だけを済ませて、トボトボと帰宅です。

アップグレードは、後日ソーシャルセキュリティーカードを新しく作ってから再チャレンジか。

あーあ。

やっぱりさすがニューヨーク。

人の不幸を楽しんでいるとしか思えないあの勝ち誇った態度。

たまにしかないことですけど、こういう時はとことんニューヨークに嫌気がさしますわ。