昨日モントークから戻り、午後11時にはガクッと寝落ち。死んだように10時間眠り続けました。

非マッカートニーをビーチに置き去りにして一足先にバスで帰路についたんですが、帰りのハイウェイが大渋滞。3時間でマンハッタンに到着するはずが、結局4時間ちょっとかかりました。

家に入った瞬間からフラフラ。食べるものも飲み物もなかったんですが、再び外にでる気力ゼロ。

バケーションに行ったはずがこんなに疲れるなんて・・・。もうマジで疲労困憊です。

非マッカートニーは「来週もモントークに行く!」とか「いっそスペインに行こうか!」とか言ってますけど、なぜそんなにあちこちに行きたがるのか?ちょっとはお家でゆっくりしたいと思わないのかしら。

本人に言わせると「9月から本格的に日本語の学校に行くから、それまではできるだけビーチや旅行を楽しみたい!」らしいんですけど、ああ、本当にあまりにもノンストップでわたしゃ息も絶え絶えです。

今日も明日も晴天で、そりゃもうビーチ日和ですけど、私はもういいです。本当に。

 

ところで、モントークってビーチリゾートとしては東海岸でまあまあ有名なんですけど、高級リゾートというわけではありません。高級リゾートというとやっぱりハンプトンズなんですよね。

名だたる有名人がこぞって別荘を持つイーストハンプトンズ。愛しのマッカートニー様(本物の方)ももちろん別荘をお持ちです。多分前の奥さんリンダ・マッカートニーの実家(イーストマン家)が所有の別荘もイーストハンプトンにあるはずです。

もうビーチは勘弁(ていうか、全体的にもうダメて感じだったけど)という私を気遣って、「じゃあハンプトンズのビーチに行こう!綺麗な海を見れば元気が出るよ!」と朝から元気200%の非マッカートニー。

一人ならそこらへんの適当なビーチでゴロゴロ転がり海でドンブラしていればいいものを、一応私のために、ってあれこれ考えてくれてるみたいだし、無下に断るのも悪いし、そもそもモントークで一人で数時間潰すのも結構限界。

ということで、二人でお隣の町イーストハンプトンのビーチに出かけました。

で、まあ結果は昨日のブログでもおわかりいただけるように、イーストハンプトンのビーチも荒れ模様で、海でチャプチャプ遊ぶなんて状態とは程遠いものでした。

しかもビーチパラソルを持って行くのを忘れたせいで、わたしゃビーチのど真ん中で立ち往生。

しょうがないのでえいいやーっと海に飛び込み、体を冷やしたあとは大急ぎで海の家(みたいなのがある)に逃げ込み、そこで波と戯れる非マッカートニーをぼーっと眺めて過ごしました。

 

空はどこまでも広く青く、潮風も心地よくて結構快適でしたが、ビーチはビーチです。

鼻の下がヒリヒリしてきた(←私の弱点)と思い始めたころ、やっと戻って来た非マッカートニーを急かして町に戻りました。ハンプトンズの町は、おしゃれな高級ブティックが並んでいて美しいのですが、並んでいるお店のほとんどはマンハッタンの5番街やマジソンアベニューと同じようなものばかり。そんなんだったらモントークの『コーナーストアー』とかいう、めちゃくちゃわけのわからんものばっかり売ってる雑貨屋さんを吟味しているほうがよほど笑えて楽しい。

空腹も手伝ってどんどん無口になっていく私をビクビクしながら見ていた非マッカートニーが

「じゃあそろそろ帰ろうか」と歩き始めました。

 

↑これ。片道5ドルのシャトルバス。

 

↑珍しい長いベンチシートです。

 

モントークとハンプトンズをつなぐ交通手段は、バス、シャトルバス、電車などですが、おそらく一番お手軽なのは、夏の間だけ運行しているシャトルバスです。

片道5ドルでモントークとハンプトンズの主要エリアにあるバス停を回っています。古いスクールバスを塗り替えて使いまわしているのが丸わかりの古いバスだしガタガタ道では天井に頭打つかと思うぐらい揺れますが、それもまた一興。ハンプトンズに行くときはこのシャトルバスを使いましたが、帰りのシャトルは1時間半ほど待たなければ来ないことがわかっていたので、どうやって帰るのかな?と思っていたら「ローカルバスに乗ろう」と言い出しました。

ローカルバス。

地元の人たちば日常的に利用する一般の交通機関ですが、モントークはハンプトンズなどは夏季限定リゾートなので、おそらく年中同じダイヤで運行しているわけではないはずです。そして夏季は、地元の人プラスホテルなどで働く人たちが多く利用している様子です。ハンプトンズは土地代も家賃も高いので、モントークに仮住まいをしてハンプトンズの高級リゾートへ通勤しているというわけです。

同じニューヨーク州とはいえ、それぞれの交通機関の決まりごとはよくわかりません。キャッシュで払えるのか。お釣りはもらえるのか。そもそも大人一人いくらなのか?

何もわからないまま目の前に到着したバスに乗り込みました。

バス、っていっても普通のあの市バスっぽいバスじゃなくて、やっぱりスクールバスみたいな小さいシャトルバスです。

私が先に乗り込みましたが、運転手のおじさんは私を見ることもなく何やら手元のクラッチバッグをゴソゴソと探って忙しそう。あとから乗り込んだポールが

「大人一人いくらですか?」

と聞くと「あ?」と顔を上げ、

「シニアディスカウントで75セント」

シニア!!!

シニアディスカウント!!!

ポールは苦笑いしながら二人分をコインで支払いました。

実は和歌山のホテルでも、アドベンチャーワールドのチケットを買う時に、

「あの。失礼ですがお連れ様は60歳以上では・・・?もしそうなら、お一人様だけでもシニア料金でお買い求めいただけるんですが」

とフロントの人に聞かれて、ポールが傷つくかもしれないから黙っていたんですが、またシニア扱い!!

隣に座りながらポールが

Do we look senior?(僕たちシニアに見えるのかな?)

と聞くので、いやいやいや、weじゃなくてyou だろう!と内心つっこみながら

「いやまあ、いいじゃん、安かったんだから」

と慰めておきました。

 

<長くなったから続きはまた明日>