昨日の台風、夜中の雨が半端なかったみたいですが、わたくし完全熟睡で全く気づきませんでした。
非マッカートニーは、午前3時過ぎにノソノソと起き出し、バルコニーに出てみたらしいです。
そして、「これまでの人生で見た中で、一番すごい雨だった」と言っていました。
今日の夕方も突然の豪雨が10分ほど続きましたけど、そのあとはびっくりするぐらいの晴天になりましたね。
本日は早めにリン父のところに行き、夕食前の晩酌を楽しもうと思ったのですが、リン父のところでは今日もまたもや一騒動。
実は昨日私がリン父の部屋にいる時に、車椅子とトイレの間でリン父が動けなくなり、「タスケテー!」と叫ぶという騒動がありました。
「トイレに行く前は介助を頼んでくださいね」
と優しい介護士さんに言われたのですが、リン父はそれをうっかり忘れたのか、あるいは『自分でできる』と思ったのか(多分両方)一人でトイレに行き、またもや立ち往生。
「タースーケーテー!!」
と叫び、たまたま通りかかった介護士さんに救い出される、という騒動でした。
しかも、両手で手すりに捕まり、床にお尻餅をつく寸前のお尻が中二浮いている状態という、プチ空気椅子状態。
足腰が弱ってるのは明らかですが、それに反して腕の力の強さにみんなビックリ。
そんでもって、腕の力はともかく、私的には我が父の学習能力の無さに愕然ですわ。
今日も「お願いだからトイレに行く前にスタッフさんにお声をかけて介助をお願いしてよね!」とお説教しましたが、多分明日になったらもう忘れるのではないかと思います。
挙げ句の果てに、私がケアマネさんと色々大事なお話をしていると
「何をしとるんや!!早う食事に行こう!!!」
と癇癪を起こして怒鳴る始末です。
「今大事な話中!」
と言うとプシューと大人しくなりますが、話が終わってから父の元に行くと
「やっっっっっっと来よった!!何をしとったんや!」
と、私のストレスという名の油に火を注ぐようなセリフ。
「あのねえ。ケアマネさんと大事な話をしてたのよ私は。それを『はよ食事に行こう』って、子供?」
と言うと
「そうや!子供や!」
と減らず口。
かなりイライラしながらリン父と非マッカートニーと連れ立ってダイニングルームに移動。
ビールとおつまみを注文してから、地下にあるトランクルームに荷物を納めに行くと言うと、今度は非マッカートニーが
「いや。今行くな」
「え?なぜ?」
「お父さんの相手をしろ」
いやいやいや。お前が相手しろよ。
ていうか、トランクルームに行って帰ってくるまで10分かそこらだし。
「今行く必要はない」
おいこらちょっと待たんかい。お前がそれをなぜ決める?
必要があるから行くんだってば。それとも、え?なに?あんたがトランクルームに荷物しまいに行く?
「いいともオフコース」
いやいやいやいやいやいやいや。オフコースって言うけどね?
トランクルームがどこにあるか知ってるわけ?
「知らない」
何番のトランクルームのどこに何が入ってるかわかってるわけ?
「いや。全然」
で?今?オフコースと?どの口がそれを言う?
そもそも、私がこれをしなければ、誰がいつその作業をすると?
え?
妖精か何かがヒョロヒョロヒョロ〜〜〜っと降りてきて、このいろんな荷物をきれいーにトランクルームに片付けてくれるとでも?
もうストレスマックス。
おじいさんやおばあさんやリン父が見守る中、英語でブチ切れしました。
最後に
「お前ホント、黙れ!!」
と怒鳴りつけ、ドスドスドスと荷物を持ってトランクルームに行きました。
そして10分以内に用事を済ませてダイニングルームに戻ると、めっちゃ怯えた顔の非マッカートニーと、意味わからんけど自分じゃない誰かに激怒している娘の顔色を伺っているリン父が、チンマリと向かい合って座り、ビールをすすっておつまみをポリポリといただいていました。
未だ憤懣やるかたない私の脳内には
「使えない男供は余計なことに口出しするな!!!」
というセリフが渦巻いていました。(ていうか、今も渦巻いている)
もうね。
年取った親のお世話って、衰える親の気持ちや体調、そしてペースを一生懸命考えてあげなくちゃね、という教訓も毎日毎日新たな学びとなっていますけど、でも、これもやっぱりわかってほしい。
大きくて立派で誰よりも強くて優しかった親が、どんどん弱って小さくなって訳が分からなくなって行くのを目の当たりにする子供達の、この切ないやるせない気持ち。
毎日少しずつ、確実に傷ついています。私たちも。
親が辛いのと同じく、子らも辛いんです。
非マッカートニーは本当に本当にリン父に優しくしてくれて、それだけで私の人生の宝だと思えるぐらい感謝していますけど、こういうシチュエーションではたまに(いや結構頻繁に)『てめえ黙れ!!!!』ってなります。
ああ。。。ちょっとだけ、ごめん・・・。